デリバード - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

デリバード [編集]

No.0225 タイプ:こおり/ひこう
通常特性:やるき(ねむり状態にならない)
     はりきり(物理技使用時、攻撃が1.5倍、命中率が0.8倍になる)
隠れ特性:ふみん(ねむり状態にならない)
体重  :16.0kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
ねこだまし+おいかぜHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
デリバード455545654575330やるき/はりきり/ふみん
ドーブル552035204575250マイペース/テクニシャン/ムラっけ
ダーテング9010060906080480ようりょくそ/かぜのり/わるいてぐせ
はりきり飛行HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
デリバード
(はりきり全振り)
4555
(107)
45654575330
(382)
やるき/はりきり/ふみん
イキリンコ
(はりきり全振り)
8296
(170)
51455192417
(491)
いかく/はりきり/こんじょう/ちからずく

ばつぐん(4倍)いわ
ばつぐん(2倍)ほのお/でんき/はがね
いまひとつ(1/2)くさ/むし
いまひとつ(1/4)---
こうかなしじめん

第二世代出身のこおりひこうタイプ。
現環境の最終進化系・無進化ポケモンの中で合計種族値がラブカスと並びワースト3で、最高の素早さも75と低水準。
攻撃ははりきりで多少補えるが、特化でも107相当と力不足。おまけに命中不安まで付きまとう。
技範囲は広いのだが、耐久・耐性の乏しさや素早さの半端さのため持て余している印象が強い。

その一方でサポート寄りの構成には適しており、こごえるかぜやカウンター、みちづれ等便利なものが揃う。
ダブルではひこうタイプ唯一のねこだまし使いであることを活かし、味方のじめんアタッカーの補佐が可能。
しかし低種族値が足を引っ張るのはサポート型も同様で、最低限の行動のためにきあいのタスキがほぼ必須。
ゆえにメンタルハーブを持てず妨害に弱いことが相手からも読まれやすく、連続技への対抗策もテラスタルによる耐性受け程度しか持たない。
さらにこの使い勝手の悪さと低能力値などが悪い意味で有名になってしまったことで、マイナーポケモンのなかでは群を抜いて手の内がバレやすいというハンディキャップも背負ってしまっている。
総じて不安定な要素が強く、運用難易度の非常に高いポケモンとなっている。

第九世代でははりきりと相性の良いつばめがえしを再習得。攻撃の低さを補うイカサマも習得した。
はりきり+あくテラスタルで2.25倍のイカサマを放つことができ、一致+あくテラスタルより高いイカサマダメージを出すことができるようになった。
とはいえ、低種族値のデリバードにテラスタルを切るのはリスクが大きく、相手依存・命中不安もあって有用とはいいがたい。
これまでと同様、基本的にサポーターとして動くのが主になるだろう。
他に有用な新規技はおいかぜ、きしかいせい辺り。DLCでくろいきりを新規習得し、つららばり、ダブルウイング、きあいパンチを再習得。

パラドックスポケモンとしてテツノツツミが登場したが、
あちらはみず/こおりタイプの高速特殊アタッカーであり、まったくもって別物。



特性考察 [編集]

はりきり
命中低下のデメリットと引き換えに物理火力が向上する。
しかしA特化でも種族値107相当と、エースが務まる数字ではない。
ねこだましやカウンターすら外す危険があり、アタッカーでも安易に採用できる特性ではない。
やるき/ふみん
ねむり状態にならない。名前が違うだけで効果は同じ。基本的には捕まえた時に持っていた方で構わない[1]
こおりタイプ唯一のねむり無効だが、ひこうタイプではドンカラスが存在。
支援主体のデリバードの役割を考えると、基本的にはこちらを採用するのが無難。
かたやぶりきんしのちから持ちに眠らされても即座に回復する。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
[張切り]
命中
[張切り]
効果解説
つららばり25(37)[55]
*2~5
100
[80]
-タイプ一致技。タスキやみがわりに強い。期待値は3発。
アイススピナー80(120)
[180]
100
[80]
フィールド破壊安定した一致技。
こおりのつぶて40(60)
[90]
100
[80]
優先度+1タマゴ技。あると便利な先制技。
ブレイブバード120(180)
[270]
100
[80]
反動1/3一致技。現環境での飛行技最高火力。きあいのタスキとは相性が悪い。
アクロバット55/110
(82/165)
100(80)-タイプ一致技。きあいのタスキとあわせて。
イカサマ95
[142]
100
[80]
-相手の攻撃依存ダメージ。積みの起点にしてくる物理アタッカーへ。
かわらわり75
[112]
100
[80]
壁破壊鋼・氷タイプに安定して撃てるが、威力は低い。
きしかいせい20~200
[30~300]
100
[80]
残HPで威力変化岩・鋼に一矢報いる。きあいのタスキとあわせて。
はりきり以外で最低限の火力が欲しい場合にも。
ねこだまし40
[60]
100
[80]
優先度+3
怯み100%
タマゴ技。きあいのタスキ潰しやダメージ稼ぎに。
地面無効の中では唯一習得可能。
カウンター-100
[80]
優先度-5タマゴ技。きあいのタスキを持たせて。みちづれとのコンボにも。
はりきりでも命中が下がるので注意が必要。
がむしゃら-100
[80]
-削り技。タスキとあわせて。
はりきりで採用する場合は命中に注意。
こうそくスピン50
[75]
100
[80]
設置技除去
素早さ↑100%
タマゴ技。素早さを上げつつ相手からの設置技・拘束技を解除する。
技が外れると撤去されないのではりきりで使うときは注意。
特殊技タイプ威力命中効果解説
れいとうビーム90(135)100凍り10%安定した一致技。
フリーズドライ70(105)100凍り10%
水に抜群
タマゴ技。特殊技の狭い範囲を広げられるが、威力は低い。
こごえるかぜ55(82)95素早さ↓100%マシン技。準速なら120族、最速ならいじっぱりスカーフヘラクロスまで抜ける。
威力は低いが、ダブルでは全体攻撃。はりきり型でも候補に。
エアスラッシュ75(112)95怯み30%タイプ一致技。怯みを狙うならこごえるかぜやおいかぜ等の補助はほぼ必須。
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
みちづれ-タマゴ技。きあいのタスキを持たせて。先手で使うならこごえるかぜと組み合わせたい。
連続使用で失敗するが、相手より素早い場合は後攻技で延長可能。
まきびし-飛行タイプを氷技で牽制できるので相性は悪くない。
おきみやげ100タマゴ技。後続の起点を作る。
おいかぜ-使用ターン含め4ターン味方の素早さが2倍。退却技と併せて後続サポートに。
くろいきり-主にダブルでの積み技・積み特性対策。
まもる-ダブルでの様子見に。
てだすけ-使用ターンの味方の攻撃技が1.5倍になる。優先度+5。ダブル用。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
のしかかり
テラバースト
かげうち無効。
テラバースト火傷無効。
テラバースト解説
テラバースト麻痺無効。
タネばくだん
テラバースト
解説
アイススピナー
こおりのつぶて
ゆきなだれ
れいとうビーム
ふぶき
こごえるかぜ
タイプ一致技の強化。
きあいパンチ
かわらわり
きしかいせい
テラバースト
きしかいせいを強化。不一致なので倍率が大きい。
ダストシュート
テラバースト
解説
ドリルライナー
テラバースト
解説
ブレイブバード
ドリルくちばし
ダブルウイング
エアスラッシュ
タイプ一致技の強化。
テラバースト解説
テラバースト解説
テラバースト解説
テラバーストねこだまし・しんそく、フェイント、マッハパンチ無効。サポート型はこれが一番安定。
テラバースト解説
イカサマ
テラバースト
イカサマの火力を追求するなら。いたずらごころ耐性の獲得。
テラバースト解説
テラバースト解説
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

努力値考察 [編集]

努力値配分HP攻撃防御特攻特防素早性格解説
CS全振り4--252-252おくびょう基本の振り方。耐久をきあいのタスキに一任するなら。
HS全振り252--4-252おくびょうカウンターのダメージ重視。耐久には期待できない。
B調整4422028-252おくびょうテクニシャンキノガッサのようきタネマシンガン5発耐え。
AS全振り4252---252ようきはりきりアタッカー用。

型考察 [編集]

役割重視型 [編集]

特性:やるき
性格:むじゃきorせっかちorおくびょうorようき
努力値:S252 HorAorC252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:みちづれ/おいかぜorこごえるかぜ/カウンター
選択技:こおりのつぶて/ねこだまし

きあいのタスキで行動回数を確保し、おいかぜやこごえるかぜでS逆転→みちづれや、カウンター→こおりのつぶてで1on1交換以上の働きを狙う。
低種族値で純粋なアタッカー運用の難しいポケモンであるため、タスキと習得技を組み合わせたコンボ性能に着目した型が現環境での基本となる。

HPは低いが無振りでもタスキカウンターは最大238ダメージ出せるため、種族値にして無振りH160、全振りH130までのポケモンが確実に倒せる。

型のコンセプト上確定欄以外の技の優先度は低いが、先発前提ならねこだましを入れるのもよいか。
はりきりなら先制技の威力が上がるが命中不安。2割の負け筋を引く可能性のあるはりきりよりも、確実にとどめやタスキつぶしが狙えるやるきを優先。
キノコのほうし持ちタスキキノガッサもこごえるかぜ→こおりのつぶてで乱数で倒せる。カウンターの場合がんせきふうじでS逆転されるのでねこだましが必要。

はりきりアタッカー型 [編集]

特性:はりきり
性格:いじっぱり(推奨)orようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりハチマキ/パワフルハーブ
確定技:ドリルくちばしorつばめがえしorブレイブバードorダブルウイング/こおりのつぶて
選択技:れいとうパンチ/ゴッドバード/かわらわり/タネばくだん/ねこだまし/カウンター/みちづれ/くさわけ

はりきりで実戦レベルの攻撃力を確保した型。
最速でS1段階上昇してもドラパルトは抜けない。
タスキを消費してまで運用するかは悩みどころ。

まきびしサポート型 [編集]

特性:やるき
性格:むじゃきorせっかちorおくびょう
努力値:CS252orBS252ベースで調整
持ち物:きあいのタスキ
確定技:まきびし/おいかぜorこごえるかぜ/おきみやげ
選択技:れいとうビームorフリーズドライ/かわらわり/こうそくスピン/カウンター/こおりのつぶてorねこだまし/どろぼう/がむしゃら

まきびしサポート要員としては低火力ながら一致氷技で最低限飛行を牽制できる。
特性により催眠無効で、飛行タイプにより地面無効なので同じく起点作り型のカバルドンとの先発対面に比較的強い。
みちづれ・カウンターなどの厄介な技を多く持つ印象から、それらを警戒した行動に対して裏をかきやすい点も高評価。

氷タイプでまきびしを習得するポケモンはオニゴーリユキメノコパルシェンなど意外と多い上にいずれも強豪。
かわらわり・こうそくスピン・みちづれなど優秀な技もあるが、みちづれはユキメノコも覚える。
火力が低く起点化もされやすいので、差別化・実用面双方の観点でおきみやげの優先度が高い。

こごえるかぜでS逆転→まきびしがテンプレの動きになるため、Sに振るのは確定。
残りをH20B236と振るとA252ドラパルトの持ち物なしドラゴンアローを確定耐えする。
勿論Cに振った場合とではかなり火力差があり、そもそもドラパルトクリアボディの存在で役割が安定しないので選択となる。

【ダブル】サポート型 [編集]

性格:むじゃきorせっかちorおくびょうorようき
特性:やるき
持ち物:きあいのタスキ
確定技:ねこだまし/みちづれ/こおりのつぶて
選択技:フリーズドライ/こうそくスピン/おいかぜorこごえるかぜ/ふぶき/まもる

ねこだましを覚えるポケモンでは唯一地面無効。
味方のじしん、じならしを防ぐだけならテレパシーを持つチャーレムも存在するが、
デリバードはおいかぜやこごえるかぜによる素早さ操作、みちづれでの1:1交換が可能。
ステルスロックはHPを半分持っていかれるので、再入場するならこうそくスピンも候補。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対デリバード [編集]

注意すべき点
低耐久ゆえタスキカウンターやみちづれをしかけてくることが多い。
ダブルではじしん無効のねこだまし持ちで、物理アタッカーのサポートを遂行されやすい。
対策方法
連続技、特に4倍弱点のロックブラストが最も有効。
くさわけやこごえるかぜ1回ではドラパルトやスカーフ勢を抜けない。
ダブルでは全体攻撃に巻き込むのも有効。ハバタクカミならねこだましも効かない。

外部リンク [編集]


[1] ひこうタイプのデリバードにじだんだは無効、なやみのタネとやけっぱちを両方覚えるのはスコヴィランのみのため、まず発生しない状況であるが、ふみんの場合はなやみのタネが無効になり、次ターンに受けるじだんだ・やけっぱちの威力が倍になる。どうしても気になる場合はやるきを採用するとよい。