ドククラゲ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ドククラゲ [編集]

No.0073 タイプ:みず/どく
通常特性:クリアボディ(相手に能力を下げられない)
       ヘドロえき(相手が吸収するはずのHP量をダメージとして与える)
隠れ特性:あめうけざら(雨の時に毎ターンHPが1/16回復する)
体重  :55.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
毒・水HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ドククラゲ80706580120100515クリアボディ/ヘドロえき/あめうけざら
ハリーセン659585555585440どくのトゲ/すいすい/いかく
ドヒドイデ50631525314235495ひとでなし/じゅうなん/さいせいりょく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/じめん/エスパー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/かくとう/どく/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第一世代出身のみず×どく複合。高い特殊耐久と優秀なタイプ耐性を誇る。耐久の高いポケモンとしては珍しく素早さも高め。
他にマルノームしかいない希少特性ヘドロえきにより、吸収技に耐久を依存する相手の強力なメタになる。
自身は毒無効、半減8・弱点3の優秀な耐性も備え、簡単には崩されない。

ただし、種族値上は特殊受けに向く一方で、耐性は物理受け向きというミスマッチが惜しい。
また回復リソースは唯一の高速再生としてねむる、不一致のギガドレイン、回復量の小さいアクアリング・あめうけざらと貧弱。
基本的に何度も繰り出すのは現実的ではなく、役割は受けよりも流しが中心となる。

第九世代では、第八世代で何故か剥奪されていたどくどく、アシッドボムを再習得。
新たにクイックターン、ウェザーボール、ひやみずを習得し、かなりの強化に繋がっている。
失った技は多くのポケモンが覚えられなくなったねっとう、ふしょくガス程度。
優秀な追加効果を持つ技を覚えるが、それらを無効化するおんみつマントの登場については向かい風。

ライバルのドヒドイデが弱体化傾向にあるのも追い風。
じこさいせいのPP低下、ひかりのかべの喪失により、特殊流しとしての独自性が復活したと言えよう。
テラスタルとの相性もよく、前述の耐性のミスマッチを解消できる。

ちなみに見た目の似ているリククラゲが登場したが、タイプ・習得技・特性の全てが異なる。
類似点は完全に同じ配分の種族値だけのため、差別化は一切意識しなくていい。

ドヒドイデとの比較 [編集]

ドヒドイデ
高い物理耐久、じこさいせい・特性さいせいりょくによる安定した回復ソース、トーチカ・たくわえる。
ドククラゲ
高い素早さ、それなりの火力、特性ヘドロえきによる一部のポケモンへの対策性能、ミラーコート・とける。


特性考察 [編集]

クリアボディ
能力が下がらなくなる。低火力で被弾回数が多くなりやすいため、通常時も追加効果による能力ダウンを引かない利点は大きい。
パーティが想定する仮想敵や、環境にヘドロえきが有効な相手が少ないと感じるならこちらも十分候補。
ヘドロえき
ドククラゲの採用理由に直結する特性。
ギガドレイン・やどりぎのタネなどのHP吸収技に対して発動し相手にダメージを与えるため、実質それらの技の使用を制限できる。
あくまで耐久型へ負担を与える特性であり、吸収技のダメージ自体は防げない上、ドククラゲ自身も回復ソースが極めて貧弱。
考えなしに繰り出し続けると受け出しが利かなくなる場合があるため、負担を減らすためにも役割遂行は早期に行いたい。
ちからをすいとるにも効果を発揮するため、一部のポケモンを詰みに追いやることもできる。
あめうけざら
隠れ特性。雨が降っているとターン終了時にHPを回復する。
唯一の持続的な回復手段ではあるが雨パメタになる能力や技は無く、この特性自体は何の負担も与えないのでメタとしては力不足。
他の特性が優秀なのもあり基本的には候補外。採用する場合は明確な目的意識が欲しい。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-高威力のメインウェポン。命中不安だが、素の火力不足を補いたいなら採用候補。
なみのり90(135)100-命中安定のメインウェポン。
ひやみず50(75)100攻撃↓100%ねっとうの代用技。確実に攻撃を下げる。
うずしお35(52)85拘束ダメージ有効打のない相手を縛れる。しめつけバンドとあわせて。
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%ヘドロばくだんとの選択。火力重視、ぼうだん対策に。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%ヘドロウェーブとの選択。追加効果狙いも兼ねるなら。ぼうだんに無効。
ベノムショック65/130
(97/195)
100-毒にさせる機会は多いので有力なコンボになりうる。
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%特殊受け崩しや自己火力補助に。
また、とつげきチョッキでも使える疑似積み技。ぼうだんに無効。
れいとうビーム90100凍り10%ドラゴンや草・飛行に有効。水技との補完に優れる。
こごえるかぜ5595素早さ↓100%素早さは激戦区に位置するため、自身に対して有用。
マジカルシャイン80100-ドラゴン・悪・格闘へ。相性補完的には微妙。
ギガドレイン75100HP吸収1/2対水。回復手段にもなる。
たたりめ65/130100-毒や火傷にさせる技が多いので相性は良好。イダイトウドラパルトに抜群を取れる。
ミラーコート100優先度-5タマゴ技。特防が高いので弱点を突かれても耐えることが多い。
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
物理技タイプ威力命中効果解説
クイックターン60(90)100交代素早さが高いので見てから不利な相手から交代できる。
たきのぼり80(120)100怯み20%タイプ一致技。性能安定。
どくづき80(120)100毒30%タイプ一致技。毒も狙える。
はたきおとす65/97100持ち物排除対霊超。追加効果が優秀。
こうそくスピン50100拘束解除
自場リセット
素早↑100%
低威力だが効果が優秀。
現環境ではステルスロックの採用率が高く、役立つ場面は多い。
すばやさ上昇も自身がそこそこ速いので活かしやすい。
変化技タイプ命中解説
どくどく90
(必中)
基本的に火力が無いので有用なダメージソースに。毒タイプなので必中。再習得。
どくびし-他のポケモンのサポート他、ベノムショック・たたりめとのコンボに。
みがわり-様子見や一撃必殺対策に。くろいヘドロ持ちなら試行回数を増やせる。
まもる-様子見やくろいヘドロの回復、フィールドや天候の時間稼ぎに。
つるぎのまい-物理型の場合の火力補強手段。
とける-物理耐久を補えるが、こちらのかける圧力の低さから、
積んだターンに有効打を持ったポケモンが出てくることも多く積みづらい。
くろいきり-みがわり・マジックミラー貫通で相手の積み技をリセット。

テラスタル考察 [編集]

基本的に耐性を変えるために使う。
毒以外にするなら持ち物はくろいヘドロではなくたべのこしにすること。

タイプ主な技解説
テラバースト解説
テラバースト火傷無効。
ハイドロポンプ
なみのり
地面・エスパーを等倍化。火力面での恩恵は小さい。
テラバースト麻痺無効の恩恵は得にくい。
テラバースト粉技無効。
れいとうビーム解説
テラバースト解説
ヘドロウェーブ電気等倍。毒状態無効とくろいヘドロの恩恵は継続。
テラバースト電気技を透かす。
テラバースト地面技を透かせるが、電気弱点が一貫するのが難。
テラバースト解説
テラバースト弱点の地面を半減し、飛行では一貫してしまう電気も等倍に。
格闘耐性も残るので物理受けとして有用。
テラバースト解説
テラバースト解説
テラバースト解説
テラバーストエスパー無効。いたずらごころ耐性の獲得。
テラバースト良耐性で毒無効が継続するが、地面が一貫する。
マジカルシャイン対悪ウーラオスコライドン。唯一通る攻撃タイプを半減・無効化できる。水ウーラオスには素で強い。
ステラテラバースト技範囲が広いわけではないので非推奨。

型考察 [編集]

特殊流しアタッカー型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ
特性:ヘドロえきorクリアボディ
努力値:CS252orHC252をベースに調整。
持ち物:くろいヘドロ/とつげきチョッキ/きあいのタスキ/こだわりメガネ/こだわりスカーフ/じゃくてんほけん/半減系きのみ
確定技:なみのりorハイドロポンプ/ヘドロウェーブorヘドロばくだん
攻撃技:ひやみず/アシッドボム/れいとうビームorこごえるかぜ/ギガドレイン/ミラーコート/マジカルシャイン/はたきおとす/こうそくスピン/クイックターン
変化技:くろいきり/どくびし/まもる/みがわり/どくどく

Cに努力値を振って圧力をかける。前世代では基本となる型だった。
水×毒の等倍範囲は広く、両方を半減以下にできるメジャーポケモンはドヒドイデ程度。
C80と並の数値しかないため、アシッドボム等で相手に負荷をかけ、有利なサイクルを維持したい。

ラブトロスサーフゴーなどの一致弱点を突かれない特殊アタッカーに強く、半端な特殊技はミラーコートで返せる。
S100という素早さも魅力で、ランドロス軸のような中速未満のサイクルに対して上を取れるので非常に強い。

サブウェポンは一致技との相性補完に優れるこおり技やくさ技は非常に有用。
ただし、地面技を持つ物理ドラゴンは基本的に役割対象外のため、他のポケモンで対策できるなら氷技を切るのもあり。

特性はどちらも有用。アタッカーとしての安定性を重視するならクリアボディ推奨。
やどりぎのタネやちからをすいとるへメタを貼るならヘドロえきと、パーティの誘う相手に合わせて選択。

第九世代では主力技のねっとう没収により火傷の負荷を与えられなくなったた上、火力のフォローとなるアシッドボムがおんみつマントで無効化されるようになったため、今まで以上に相手を選んで立ち回る必要がある。

物理流し型 [編集]

性格:ずぶとい
特性:ヘドロえき
努力値:HP252 防御252 S4
持ち物:くろいヘドロ/ゴツゴツメット
確定技:ひやみず
攻撃技:アシッドボム/ヘドロばくだんorヘドロウェーブ/れいとうビーム/こごえるかぜ/ギガドレイン/ミラーコート/こうそくスピン
変化技:とける/くろいきり/みがわり/まもる/どくどく

マリルリなどの物理アタッカーに繰り出す型。
後出しで有効なゴツゴツメットは非常に相性がよい。
H振りのみでも特殊耐久は高く、サンダーのC特化10まんボルトクラスまでは確2にできるため、役割放棄気味になるがミラーコートも採用できる。
物理を見ながらフシギバナを対処できる点は強み。

耐性受けするポケモンなので、等倍高火力を受けることはできない。
また物理受けに特化した場合ドヒドイデのほうが優秀な点が多いため、高めのSやCを活かした調整で差別化を意識しておきたい。

第九世代では主力技のねっとうが削除された。
ひやみずは威力も劣り、火傷状態も付与できないが、確実に攻撃を下げる。
どくどくとアシッドボムを再習得できたので、そちらと合わせて負荷を掛けるか。

先発どくびし撒き型 [編集]

特性:ヘドロえき
性格:おくびょう(推奨)/ずぶとい など
努力値:H252をベースに素早さ調整、残り耐久
持ち物:ふうせん(推奨)/くろいヘドロ/きあいのタスキ/レッドカード
確定技:なみのり/どくびし
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/ヘドロばくだんorヘドロウェーブ/はたきおとす/こうそくスピン/クイックターン
変化技:まもる/ミラーコート/どくどく

受け型の印象が強く、先発からのどくびし撒きは読まれない。
見た目より高い素早さと、中堅以上の耐久を持ち合わせるため、先発性能は意外と高い。

持ち物はふうせん推奨。
物理相手は苦手なものの、最もメジャーなじしんさえ受けなければ数回行動できる場合も多い。
くろいヘドロも悪くなかったが、じしん耐性には勝らなかった印象。


相性考察 [編集]

  • サザンドラ
    サザンドラ登場の5世代より言われた相性補完。別名サザンクラゲ
    ドククラゲが格闘・虫・フェアリー・氷に、サザンドラが地面・エスパー・電気に強いためタイプ相性上の補完に優れる。(ただしフリーズドライは両者抜群)
    クイックターン、とんぼがえりでサイクルを回すこともできる。
  • アーマーガア
    電気以外の互いの弱点をカバーできる。電気の一貫を切るために三枠目には地面タイプやひらいしんが適任。
  • ゴリランダー
    ドククラゲの弱点の電気、地面に耐性があり、特にじしんの威力をグラスフィールドで半減でき、回復ソースも持てるのは大きい。
    ゴリランダーの苦手な炎、虫、毒、氷はドククラゲが耐性を持つ。3枠目はエスパー、飛行の一貫を切れる鋼タイプを備えたい。

対ドククラゲ [編集]

注意すべき点
特殊耐久が高く、またミラーコートも持つので特殊アタッカーの場合は対面から不利に陥りやすい。
耐久型についても毒無効、ヘドロえきにより吸収技では対処できず、搦め手が効きづらい。
物理アタッカーには直接的な有効打は少ないが、素早いので先手を取られるとクイックターンで逃げられやすい。
対策方法
高速再生はねむるのみ。他の回復リソースも効果が小さいため、消耗を補填する手段に乏しい。
より素早い物理アタッカーで弱点を突くのが最も有効。ねっとうを失っているので繰り出しも機能停止に繋がりづらくなった。
火力は控えめで打点は毒への依存度が強く、どくはがねめんえきなどは比較的強気に後出しも利く。
稀にサイクル戦の印象を逆用したメガネアタッカーも存在する点には注意。その場合は殴り合いに持ち込めば基本的に有利。

外部リンク [編集]