ヒードラン - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ヒードラン [編集]

No.0485 タイプ:ほのお/はがね
通常特性:もらいび(炎技を受けるとそれを無効にし、交代するまで炎技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:ほのおのからだ(接触技を受けると30%の確率で相手をやけど状態にさせる)
体重  :430.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
能力値HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ヒードラン919010613010677600もらいび/ほのおのからだ

ばつぐん(4倍)じめん
ばつぐん(2倍)みず/かくとう
等倍でんき/いわ/ゴースト/あく/ほのお
いまひとつ(1/2)ノーマル/ひこう/エスパー/ドラゴン
いまひとつ(1/4)くさ/こおり/むし/はがね/フェアリー
こうかなしどく

特性もらいびの場合、ほのお無効


第四世代の準伝説ポケモンで、唯一のほのお×はがね複合タイプ。
現環境の炎タイプ・鋼タイプ両方においてトップクラスの特攻を持ち、耐久も並以上、素早さもそこそこと優秀なステータスを持つ。
もらいび込みで弱点3・半減以下11という非常に堅牢な補完を誇り、5タイプを1/4、2タイプを無効。
特にもらいびにより、はがね対策をほのお技に頼り切っているポケモン・PTを1匹で詰ませられる点は特筆に値する。
一貫性の高いフェアリーを4分の1にできる点も強力。
炎・鋼両タイプに中速帯の特殊アタッカーは何体かいるが、上記の特徴によりそれらとの差別化は基本的に考える必要がない。

採用率の高いじめん4倍は無視できる弱点ではないが、明確な弱み故に一点読みもしやすく、
無効や半減タイプのテラスタルを切ったり、後続のひこうふゆうの無償降臨に繋げやすい。
繰り出し性能・流し性能に優れ、補完に優れた相方候補も多い、サイクル戦適性の塊とも言えるポケモン。

第九世代ではじばくなどが没収。
追加技はフレアドライブ、パワージェム、ロックブラスト、とびつく、とびかかる程度。
藍の円盤でねっさのだいちを再習得したが、裏を返せば他のポケモンも習得したということ。
碧の仮面でわざマシンが解禁された10まんばりきも様々なポケモンが再習得。これまで以上に地面技には警戒が必要になった。

テラスタルは4倍弱点を消したり、炎弱点のタイプ+もらいびで弱点を1つ消せるなど相性が良い。
ただし相手の地面テラスタル+テラバーストによる不意打ちには注意。



特性考察 [編集]

もらいび
相手の炎技を無効にし、自身の炎技を強化できる。
ヒードラン以外の鋼はすべて炎が弱点あるいは等倍であり、強靭な耐性をさらに強化できる点が大きい。
テラスタルとの相性も良く、基本的にはこの特性を選択。
ダブルバトルでは、味方のふんえんで能動的に発動できる。
トレースには注意。ラスターカノンで弱点をつけるサーナイトはさほど問題ないが、ポリゴン2は警戒が必要。
ほのおのからだ
隠れ特性。接触技を使ってきた相手を火傷にすることがある。
効果自体は悪くないが、ヒードランに対してよく使われるじしんや特殊水には無意味。発動率も高くなく、火傷にしたいならおにびの方が確実。
特性が割れるまで対面で炎技を撃たれることはないとはいえ、炎技読みの無償降臨やテラスタル後の炎弱点消しが不可能になるなど、本来のヒードランの動きに制限がかかってしまう。
あえてこちらを採用するメリットに乏しいため、基本的に候補外。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
マグマストーム100(150)75拘束ダメタイプ一致技にして専用技。
定数ダメージとサイクル妨害が優秀だが、命中の低さが玉に瑕。
ふんえん80(120)100火傷30%タイプ一致技。威力は低めだが、抜群相手の遂行には十分。
役割対象外への追加効果の発動にも期待するための技。
ダブルバトルでは味方を巻き込む。
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。高威力で負荷をかけられる。撃ち逃げ向き。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブル用。相手全体攻撃。
ラスターカノン80(120)100特防↓10%タイプ一致技。フェアリーへの遂行技。岩にも抜群。
だいちのちから90100特防↓10%対炎・岩。ヒードランミラーにも強くなる。
あくのはどう80100怯み20%対霊・超。スカーフ持ちなら怯みが狙える。
ソーラービーム120100溜め攻撃対水・岩・地面。晴れやパワフルハーブでの奇襲で。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
パワージェム80100-対炎飛。ウルガモスヒートロトム等に。水×飛行竜×飛行にも。
物理技タイプ威力命中効果解説
ニトロチャージ50(75)100素早さ↑タイプ一致技。攻撃しつつ抜ける相手を増やす。
がんせきふうじ6095素早さ↓100%攻撃しつつ相手のすばやさを下げる。後続にも生きる。
とびつく50100素早さ↓100%同上。通りは悪いが命中安定。
変化技タイプ命中解説
ステルスロック-サポート用。高い流し性能を活かして。
おにび85物理アタッカー対策。交代読みで。
まもる-ターン稼ぎに。たべのこしとあわせて。
みがわり-変化技対策。まもるとあわせて。
ちょうはつ100変化技を封じる。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
マグマストーム
オーバーヒート
だいもんじ
かえんほうしゃ
一致技強化。更に4倍弱点もなくす。
ラスターカノン
てっていこうせん
ヘビーボンバー
一致技強化。更に4倍弱点もなくす。もらいびで炎も無効。
耐性面ではほぼ元のタイプの上位互換。
ハバタクカミにはヘビーボンバーが刺さるが、基本的にラスターカノンで十分。
だいちのちから毒や炎に遂行する場合に。水は一貫。
ソーラービーム
テラバースト
炎と草の攻撃範囲は優秀。粉技が無効になるのも長所。呼ぶ水と地面にも強くなる。
弱点は多いが、もらいびなら炎は無効、氷と虫は一致技でこちらも弱点を突ける。
テラバースト水以外の弱点に耐性、かつもらいびで炎無効。草・飛行と比べ弱点が少ないのが優秀。
ただし飛行はともかく岩はサブウェポンとしてメジャーなので注意。
テラバーストテラバーストでの技範囲の拡大。抜群の格闘技の半減。他コライドンイーユイ対策も。
妖の弱点の鋼と毒は元タイプなら1/4と無効なので撃たれにくい。
しかし妖テラスで見られるようになるポケモンはあまりいない。
妖テラス切ってから出てくる竜は鋼テラスの可能性が極めて高いので、
なるべくなら交代読みテラバで速攻で倒すのが望ましい。
りゅうのはどう水半減。竜の弱点は元タイプならすべて半減以下なので撃たれにくい。
テラバースト水半減。氷耐性が残る点も強み。
テラバースト水以外の弱点を半減以下に。ふうせんに頼らないテラスタイプ。
氷と岩は一致技で弱点を突けるが、サブウェポンとしてメジャーなので注意。
テラバースト弱点のひとつである格闘を唯一無効に出来るタイプ。
あくのはどうこれもイーユイ対策用。もらいびと合わせて炎技とサイコキネシスを無効化しあくのはどう半減。
また、ハバタクカミサーフゴーのシャドーボール圏内まで削られてもむりやり耐えられる。
ただしそこそこいる妖テラスには裏目に出るほかイーユイを除いた役割対象が消失。
他は格闘弱点の一貫といたずらごころ耐性の獲得。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。
+  採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

こだわりメガネ型 [編集]

特性:もらいび
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 S調整 余りH
持ち物:こだわりメガネ
確定技:オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃorマグマストーム(いずれかの併用可)/ラスターカノン
攻撃技:だいちのちから/あくのはどう/パワージェム/りゅうのはどう/テラバースト(草・フェアリー)
補助技:おにび/ステルスロック

こだわりメガネを持たせ、相手後続への負荷を最大限に高める。高い繰り出し性能・流し性能と非常に噛み合う。
命中安定のかえんほうしゃと瞬発火力があるオーバーヒートの両立も検討される。
ほかの型と違い、等倍ラスターカノンや抜群だいちのちからによる負担のかけ方が段違いである。
上記以外の攻撃技にはやや乏しい。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:もらいび
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CSベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:オーバーヒート/だいちのちから
優先技:だいもんじorかえんほうしゃ
選択技:てっていこうせんorラスターカノン/あくのはどう/りゅうのはどう
変化技:おにび/ステルスロック

相手を流しやすく自身も流されやすいヒードランとこだわりアイテムは噛み合っている。
一方で、的確に「一般的なヒードランでは抜けない相手」を上から狩っていかないと展開が不利になりやすい欠点がある。

オーバーヒートは先手で確定~乱数圏内に持ち込める相手が多いため、奇襲で確実に倒していく性質上ほぼ確定。
一致技との相性補完に優れただいちのちからも命中安定で扱いやすく、外す理由はない。
連発できるようだいもんじなどの炎技をツーウェポンにしておくと、一貫が取れた終盤で役立つ。

炎・地が通らず鋼のみが通る高速ポケモンは意外と少ない。鋼技の仮想敵はボーマンダサザンドラなど。
りゅうのはどうはほぼピンポイントだが炎を半減するドラゴン全般に安定して通る。

最速スカーフの実数値は211。130族周辺はあらかた抜けるが、最速ドラパルトの213には及ばない。
準速でオンバーン抜き。一見微妙な素早さだが、ゲンガーなど120族未満に仮想敵が多いので、選択肢としてはあり。
ただし火力を重視しても確定数に差が出る相手は少なく、めぼしいのはH4ボルトロスへのオーバーヒート(乱1)が1割→7割の乱数に変わる程度。

サイクル重視食べ残し型 [編集]

特性:もらいび
性格:おくびょうorおだやか
努力値:H212(16n+1調整)おくびょう:S252 残りC/おだやか:D調整 残りS
持ち物:たべのこし
確定技:ふんえんorマグマストームorかえんほうしゃ
攻撃技:だいちのちからorパワージェムorラスターカノン
変化技:まもる/ちょうはつ/みがわり/ステルスロック/おにび

優秀な耐性とそれによる有利不利の分かりやすさを活かし、サイクル回しを重視する構成。
ふんえんによるやけど頼りだが、ほのおタイプ相手だと泥沼になりやすいのが欠点。特にリザードンファイヤーが相手だと面倒。
味方にどくびし要員がいるとなお良い。
居座りと長いサイクルを重視するため、持ち物はたべのこしが基本。

とつげきチョッキ型 [編集]

特性:もらいび
性格:ひかえめ/おだやか/おくびょう
努力値:HCベース(ひかえめ)/HDベース(おだやか)/CSベース(おくびょうorひかえめ)
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:ラスターカノン
優先技:だいちのちから
選択技:かえんほうしゃorだいもんじorマグマストームorふんえん/あくのはどう/りゅうのはどう/パワージェム

仮想敵とする特殊アタッカーとの撃ち合い性能の高い型。
ラスターカノンは仮想敵となるハバタクカミへの遂行技になるため確定。

とくせいガード型 [編集]

特性:もらいび
性格:ひかえめ/ずぶとい
努力値:HCベース(ひかえめ)/HBベース(ずぶとい)
持ち物:とくせいガード
確定技:かえんほうしゃorだいもんじorマグマストームorふんえん
選択技:ラスターカノン/だいちのちから/テラバースト/あくのはどう/りゅうのはどう/パワージェム/ステルスロック/ちょうはつ

主にかまどオーガポンかたやぶりツタこんぼうを対策する為の型。
ばかぢから・じだんだ持ちの相手はテラスを切る必要があり
はたきおとすを撃たれる可能性もあるものの、
ツタこんぼう+草技+じゃれつくの技構成相手であれば完封できる。

【ダブル】基本型 [編集]

特性:もらいび
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:C252 S調整 余りH
持ち物:シュカのみ/いのちのたま
確定技:まもる/だいちのちから/ねっぷう
攻撃技:オーバーヒートorかえんほうしゃ/ソーラービーム(晴れ)/ラスターカノン
変化技:みがわり

耐性優秀なアタッカーとして運用する。
炎技を無効化しつつ晴れともらいびで強化された炎技を返せる性質から、晴れパに強い。


相性考察 [編集]

ゴリランダー
かくとう以外のお互いの弱点をフォローできる。特性で展開できるグラスフィールドにより、じしんを半減。
ドラムアタック、とんぼがえり、はたきおとすと、ヒードランの有利対面を作る数多くの技を覚えるのも優秀。
Pケンタロス(ウォーター)
いかく持ち。みずの物理アタッカーやかくとうに対し強く出られるうえ、じめんにも一致技で弱点を突ける。
一方でヒードランはケンタロスの弱点に対しでんき以外半減以下で受け出し可能。
ドラゴン/飛行
こちらはかくとう半減に加えじめんを無効化できる組み合わせ。いわ以外のお互いの弱点をフォローできるように。
また、カイリューならマルチスケイルボーマンダならいかくにより防御性能にも隙を見せない。

対ヒードラン [編集]

注意すべき点
炎と毒が無効、鋼やフェアリーが1/4の強靭な耐性を持ち、繰り出し性能・流し性能が高い。
流し際のみがわりからマグマストーム・まもるを展開。C130からの一致炎技や鋼技も侮れない。
ほかにもこだわりメガネでの撃ち逃げ、ふうせんを持たせてのサポートなど、型も豊富で読みづらい。
対策方法
4倍のじめん技が有効。素早さも中程度、みずタイプにも弱めで縛るのは容易い。
ただし後続に相性補完に優れた相方がいることが多いため、そちらも同時に対策できるのが望ましい。
ゴリランダーとのセット(+水枠)を意識する場合、ボーマンダなど草に強く地面技を使えるポケモンがいると心強い。

外部リンク [編集]