ゲンガー - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ゲンガー [編集]

No.0094 タイプ:ゴースト/どく
特性:のろわれボディ(30%の確率で受けた技をかなしばり状態にする)※ゴース、ゴーストの時「ふゆう」
体重:40.5kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
高速ゴーストHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゲンガー60656013075110500のろわれボディ
ドラパルト881207510075142600クリアボディ/すりぬけ/のろわれボディ
ハバタクカミ555555135135135570こだいかっせい
レイスポス100656014580130580くろのいななき
高速みちづれ使いHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゲンガー60656013075110500のろわれボディ
ユキメノコ7080708070110480ゆきがくれ/のろわれボディ
テツノブジン741309012060116590クォークチャージ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)じめん/エスパー/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)くさ/フェアリー
いまひとつ(1/4)どく/むし
こうかなしノーマル/かくとう

初代出身のゴースト×どく複合。第八世代まで長らく固有の複合だったが、第九世代で幻ポケモンのモモワロウが追加。
特攻と素早さが高く他は控えめという典型的な高速特殊アタッカー。
無効・1/4がそれぞれ2タイプあるため、耐久の低さに反して後出しも考慮できる優秀な耐性も強み。
ゴーストらしく変化技も豊富で、初見では純アタッカーなのか、サポートも兼ねているのかも読まれづらい。

多くの環境に影響を与えてきた強豪だが、近年はゴーストにトップメタ級の活躍が可能なライバルが多い。
今作ではドラパルトが続投、ハバタクカミが新登場。種族値の上では完全上位互換のレイスポスも復帰。
みちづれを始めとした変化技や、一致どく技での差別化が重要。
素早さのインフレも過去作以上に激しく、かつては強みであった素早さ110ももはや大した数値ではない。

環境面ではダイマックスが廃止、必然的にキョダイマックスを失い、対面を逃がさず仕留める性能は喪失。
一方でテラスタルはみちづれ、かなしばりを無効化できないので通りが良好になった。
本人のテラスタルは元々の優秀な耐性は失うが、両極端な性質を逆用して連続で耐性受けを狙うことも可能。
もちろん打点を強化する目的にも使用可能。耐性を失いたくない場合、藍の円盤以降はステラタイプを選ぶという手も。

技方面ではアシッドボム、でんじは、どくびしを新規習得。搦め手が全体的に強化され、特殊受けを突破する手段も獲得。
当初は失っていたヘドロウェーブも藍の円盤で再習得したため、前世代と比較するとほぼ純粋な強化となった。
相変わらずライバルの層が厚く採用機会を逸しがちではあるが、本人の性能は高いので構築次第では出番もあるだろう。



特性考察 [編集]

のろわれボディ
隠れ特性はない。接触・非接触問わず、攻撃を受けた際に30%の確率でかなしばり状態に。
耐久の低さから試行回数が稼ぎづらい等難点もあるものの、
運よく発動してくれれば相手の有効打を封じる、こだわり持ちを流す、後続サポートと用途は多い。
ちなみにこの特性は敵味方関係なく発動する為、ダブルバトルでは味方の「じしん」や「なみのり」で発動してしまい、意図せず味方を機能停止させてしまう事がある。
ダブルバトルでは「まもる」を使うなど、プレイングでカバーしよう。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
シャドーボール80(120)100特防↓20%タイプ一致技。主力技だが威力は控えめ。
たたりめ65/130
(97/195)
100-タイプ一致技。状態異常の相手には最大火力。
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%タイプ一致技。DLCで再習得。威力はこちらが上。ダブルでは周囲全体攻撃。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%タイプ一致技。追加効果発生率が高くたたりめとの相性が良い。
クリアスモッグ50(75)100能力リセットタイプ一致技。相手の積み技を無効化できるが鋼には無効。
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%タイプ一致技。殴りつつ特殊受けを崩せるが鋼には無効。
きあいだま12070特防↓10%対悪鋼無。ゴースト技と相性がよく、技範囲も広く威力も高いが命中不安。
マジカルシャイン80100-対悪竜。ジャラランガブリガロンにも。
こちらもゴースト技と相性がよく、技範囲も広く命中も安定だが威力は低め。
エナジーボール90100特防↓10%みずじめん
ギガドレイン75100HP1/2吸収同上。威力は多少低いが回復効果付き。
こごえるかぜ5595素早さ↓100%きあいのタスキと併せて。
スカーフ・りゅうのまい・がんせきふうじ持ちのドラゴンに勝てる。
10まんボルト90100麻痺10%ギャラドスや鋼飛行複合等の一部の相手に有効。威力重視ならかみなりも選択肢。
サイコキネシス90100特防↓10%どく。呼ぶ悪には無効。
サイコノイズ75100回復封じ同上。回復封じがあるため、ドヒドイデや毒テラスタル相手に強い。
ゆめくい100100HP吸収眠らせた相手に。貴重な回復技。
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
物理技タイプ威力命中効果解説
イカサマ95100-相手の攻撃を参照してダメージ計算。物理アタッカー対策に。
ふいうち70100優先度+1読みが必要。タスキ持ち同士の撃ち合いに強い。
きあいパンチ150100優先度-3みちづれとのコンボ用。威力は期待できない。藍の円盤で再習得
変化技タイプ命中解説
みちづれ-自分を倒した相手を戦闘不能にする。連続で使うと必ず失敗する。
おにび85物理アタッカーの機能停止。たたりめとのコンボも。
でんじは90新規習得。サポート用。たたりめとあわせて。呼ぶ地面には無効。
どくどく90
(必中)
特殊受け対策に。毒タイプなので必中。タマゴ技。
どくびし-相手のサイクルへ負荷を掛けていきたいときに。
さいみんじゅつ60強力だが命中も効果ターンも不安定。からぶりほけんと併用で唯一のS上昇手段に。
のろい-起点づくり後の退場用。霊以外にテラスタルしてから使うと別技になるので注意。
わるだくみ-ゲンガーでは貴重な積み技。決定打を持たせるなら。
トリック100メガネやスカーフとあわせて。
アンコール100妨害技。わるだくみの起点作りに。
ほろびのうた-みがわり貫通で必中。対受けポケモン。起点化回避。
かなしばり100みがわりからのかなしばりで起点を作ったり、ふいうちを潰したり等。
ちょうはつ100起点化阻止、耐久ポケモン対策。ちょうはつ→みちづれで1:1交換か交代を迫れる。
みがわり-様子見や状態異常回避、ターン稼ぎやかなしばり用等。
まもる-ほろびのうたやかなしばりと併せて。
トリックルーム-自身は速いため、主にみちづれとのコンボ用。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
シャドーボール
たたりめ
一致技の威力強化に。耐久力は無いので、火力を上げる選択肢は安定。
ヘドロばくだん
アシッドボム
どく技の威力向上に。反面ゴーストを失う為、耐性面は悪化しがち。
テラバースト
はかいこうせん
霊技を無効に出来るため、元のタイプとの補完は良いが、半減も消える。
あくのはどう
イカサマ
もとのタイプとの相性は◎。ゴースト同士の戦いに強くなれる。
霊技と範囲が被るので悪の波動は採用しづらいか。
マジカルシャイン
テラバースト
ドラパルト対面ならほぼドラゴンアローを撃たれるので、それを空振りさせる事ができる。
その他、ドラゴンや呼ぶあくにも強くなれるのは優秀。
きあいだま
テラバースト
ドドゲザンサザンドラバンギラスなど天敵の弱点を突ける。
テラバーストなら命中安定だが、非テラスタル時のきあいだまで事足りる場面も。
テラバーストあまり使われたくないボルトチェンジ、電磁波を無効に。
テラバ地があればジバコイルや天敵ヒードランに有利を取れる。
テラバースト地震等のじめん技を空振りさせる事ができるが、サブウェポンでも致命傷になる低耐久のため狙い所が難しい。
テラバーストウーラオス解禁により、選択肢としてあり。ヒードランにもある程度有効。
10まんボルト
かみなり
喰らうと機能停止する麻痺を無効化できる。地面は一貫しているので注意。
エナジーボール
ギガドレイン
キノコのほうしをはじめとしたくさの変化技を無効に出来るほか、ウーラオスにも強くなる。
テラバーストウーラオスボルトロスサンダーといった強豪への耐性として採用の価値ありか。
テラバーストほぼウルガモスピンポイントだが、ゲンガーの前で居座りやすいので奇襲性は高い。
テラバースト
こごえるかぜ
氷4倍ドラゴンの他、トップメタであるランドロスを確殺するために用いられる事がある。
素のこごえるかぜでは確1にはならない。
ステラテラバースト霊、毒技両方を採用しており、かつ火力を欲するなら十分に候補。
持続性は低下するが、紙耐久の本人とは相性良好か。
+  使用率・採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

きあいのタスキ型 [編集]

性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ
優先技:シャドーボール
攻撃技:こごえるかぜ/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/きあいだま/マジカルシャイン/エナジーボール
変化技:おにび/みちづれ/ちょうはつ/わるだくみ/でんじは/アンコール

対面性能が高く、起点作り能力もある。基本的に先発に繰り出し相手に合わせて行動する。
穴埋め採用も多く見受けられ、この場合様々な技が入ることが考えられる。

のろわれボディの発動機会を増やせるのも利点。

攻撃技について
こごえるかぜ
龍舞ドラゴンやスカーフ持ちを襷込みで対面から倒すための技。後続の素早さ補佐にも。現環境でゲンガーより早いポケモンはかなりいるので、打つ機会は多い。
当てればドラパルトも抜けるが、陽気ドラパルトのアイテムなしドラゴンアローで無振りゲンガーが中乱数1にされ、
あちらにもふいうちがあるため安定はしない。
ステルスロック撒きのガブリアス・ランドロスに有用である。
きあいだま
攻撃範囲を広げるための技。対面構築意識。
マジカルシャイン
きあいだまより命中の高い対悪技。格闘とドラゴンにも抜群で通る。
ヘドロばくだん
一致技。シャドーボールより威力が高い。範囲はやや狭い。
エナジーボール
対じめん、特に水地面複合の迅速な処理に。
ふいうち
対ゴースト性能が求められる構築に穴埋めする場合採用を検討。
ドラパルトにある程度有効なほか、タスキゲンガーミラーとのタイマンを制する。
搭載する場合は性格をむじゃきに。
変化技について
おにび
後続の起点作り。物理アタッカーの機能停止に。
ちょうはつ
相手の展開阻止。後続の起点作り。先発出しにおいて広く有効。
みちづれ
1:1処理ないし2:1処理を狙う対面構築意識の技。
連続で使う事は出来ないので、使い時は慎重に。
アンコール
みちづれとの相性◎。みちづれを嫌って放った変化技を縛れる。
のろわれボディとの相性も良く、悪あがきに追い込むことも。
わるだくみ
決定力を上げることができる。
技スペース、発動機会共に厳しいが、使えた時の抜き性能は目を見張るものがある。
でんじは
新規技。自分より高速な相手に。
命中率はおにびより優れている。

こだわり型 [編集]

性格:おくびょう(推奨)orひかえめ
努力値:CS252ベースで耐久調整
持ち物:こだわりスカーフorこだわりメガネ
確定技:シャドーボール/ヘドロウェーブorヘドロばくだん
優先技:トリック
攻撃技:こごえるかぜ/きあいだま/マジカルシャイン/エナジーボール
変化技:おにび/みちづれ

こだわりアイテムを持たせる事によって、火力や素早さを上げる。きあいのタスキが対面性能が高いのに対し、こちらはサイクル戦向け。
トリックを覚えさせておけば、相手の耐久型に対して刺さりやすい。狙い所はキョジオーンヘイラッシャあたりか。のろわれボディとの相性も良い。

こだわりスカーフを持つことで、高速ポケモンの上から奇襲したり、スカーフトリックによるサポートを狙える。
ゲンガー自身も高速だが、現環境ではS110を超えるポケモンが多く、スカーフの素早さも過剰ではなく、最速でも問題は無い。
どうしても特定の相手への確定数を確保したい場合のみひかえめ。

こだわりメガネの場合は、交代後の相手により負担をかける事ができる。
テラスタルによってこちらも耐性を得る事ができるので、ある程度強引な攻撃もできる。スカーフと違って持ち物がバレにくい所も良い。
トリック採用の場合はスカーフと比較しても露骨に刺さる相手とそうでない相手がはっきり分かれるので、打つ時は慎重に。
使用技が物理の相手には極めて良いが、クレセリアなどに渡すと微妙、ヒードランに渡すと最悪になりかねない。


対ゲンガー [編集]

注意すべき点
高い特攻で通りの良いゴースト技を扱うだけでなく、S110から様々な妨害技を浴びせてくる。
みがわり+かなしばりや、物理アタッカーへのおにび、耐久型に対してはほろびのうたや必中どくどくを持っており対応力が高い。
たとえ有利な対面でものろわれボディで技を縛られる危険が常に付きまとい、みちづれで強引に1:1以上の交換を迫られる。
きあいだまや10まんボルトの習得で単純にアタッカーとしても攻撃範囲に優れており、迂闊にわるだくみを積まれると手に負えなくなる。
また今作からでんじはやどくびしと言った場づくりに優れる技を覚えるようになった。
対策方法
耐久は低いので、一致弱点をつけばきあいのタスキでない限りまず確1になる。不一致でも致命傷を与えられる。
ボルトチェンジやとんぼがえり等があれば、はめられる事はない。
おにびが恐いので、できれば特殊で相手をするのが望ましい。
いたずらごころ持ちのでんじはで機能停止させて、後続のポケモンに処理を任せる。
いばる+イカサマ(みがわり)のコンボも有効。
+  具体的な対策ポケモン

ゴースト [編集]

No.0093 タイプ:ゴースト/どく
特性:ふゆう(地面タイプの技を受けない)
体重:0.1kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ゴースト4550451155595405ふゆう
(77)(92)(474)しんかのきせき(無振り)
ゲンガー60656013075110500のろわれボディ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)じめん/エスパー/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)くさ/フェアリー
いまひとつ(1/4)どく/むし
こうかなしノーマル/かくとう

特性ふゆうにより、じめん無効


ゲンガーの進化前だが、進化前にしては高めの素早さと特攻を有している。
第七世代におけるゲンガーのふゆう剥奪によって独自の耐性を得ている。
本来弱点のじめんタイプに繰り出せるのは魅力だが、耐久力はゲンガーより更に低くしんかのきせきを持たせても並み程度と補いきれず、等倍技を一撃耐える程度の硬さ。
無効耐性を活かした立ち回りを重視して、きあいのタスキを持たせる運用のほうが汎用性が高く動きやすい。
耐久振りにする場合、仮想敵や役割をしっかり決めてそれに徹した運用・選出が必要となり、非常にピンポイントでピーキーな駒となるだろう。


型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CS252/HC252
持ち物:きあいのタスキ/しんかのきせき
確定技:シャドーボール/ヘドロウェーブorヘドロばくだん
優先技:アンコール
攻撃技:マジカルシャイン/こごえるかぜ/10まんボルト/エナジーボール/きあいだま/ふいうち
変化技:おにび/みちづれ/のろい/ちょうはつ/みがわり/さいみんじゅつ/かなしばり

SVにてきあいだまを習得し、技範囲においては進化先のゲンガーと大差なくなった。
ゴースト時に習得できない技のうち、有用なものはでんじは、サイコノイズ程度。
耐久は非常に低いので、持ち物はきあいのタスキを推奨。
単純なアタッカーではなく、豊富な無効タイプと変化技を絡めた運用を心掛けたい。
地面技を読んで特性ふゆうで繰り出し、アンコールで縛ってやると凶悪。

各種サポート型 [編集]

性格:おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:耐久ベースで仮想敵・役割に応じて調整
持ち物:きあいのタスキ/しんかのきせき
攻撃技:シャドーボール/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/こごえるかぜ
変化技:アンコール/おにび/みちづれ/のろい/ちょうはつ/みがわり/トリックルーム/さいみんじゅつ/かなしばり/どくびし/くろいまなざし

ゴーストタイプらしい豊富な妨害技を活かしておにびやどくびし、トリックルームで場を整えたり、
優秀な無効耐性を活かしてアンコールやちょうはつ、くろいまなざしで相手をハメる、よりサポートに寄った型。
多くの耐久・補助型のポケモンの上をとれる素早さがあるため妨害が決まりやすく、
最終進化形並みの特功を持つため最低限の火力が保証されているのが強み。
反面、耐久はしんかのきせき耐久振りでも並みに毛が生えるか生えないかといった程度であり、仮想敵や役割をしっかりと定めた調整・運用が重要。


対ゴースト [編集]

注意すべき点
素のステータスはゲンガーの劣化だが、種族値はC115・S95と高くて侮れない。
進化先に準ずる豊富な変化技を習得するため、そこそこの素早さから仕事をされてしまうことが多い。
特性ふゆうの為、地面技を読まれて繰り出されない様に注意したい。ダブルでは特に警戒。
対策方法
やはり速攻で殴りきるのが一番。
耐久力は更に下がったので、先制技・連続技でも狩り切れる事が多い。
ラムのみやメンタルハーブで変化技対策しておく手も。

外部リンク [編集]