コータス - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

コータス [編集]

No.0324 タイプ:ほのお
通常特性:しろいけむり(能力を下げられない)
     ひでり(天候が晴れになる)
隠れ特性:シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
体重  :80.4kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
ひでりHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特徴
コータス7085140857020470しろいけむり/ひでり/シェルアーマー
天候特性で最も遅い
キュウコン73767581100100505もらいび/ひでり
高耐久炎単HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
コータス7085140857020470しろいけむり/ひでり/シェルアーマー
ウインディ90110801008095555いかく/もらいび/せいぎのこころ
130いかく+無振り換算
噴火炎HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
コータス7085140857020470しろいけむり/ひでり/シェルアーマー
バクーダ70100701057540460マグマのよろい/ハードロック/いかりのつぼ
バクフーン78847810985100534もうか/もらいび

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/じめん/いわ
いまひとつ(1/2)ほのお/くさ/こおり/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第三世代出身の単ほのおタイプ。見た目通り高い防御と極端な鈍足を持つ一方、攻撃と特殊耐久は平凡。
最大の特徴は現環境で数少ないひでり持ちという点。禁止級を除けば競合はDLC解禁のキュウコンのみ。
天候特性持ちでは最鈍であり、同時に場に出た時の天候の奪い合いで有利なのも強み。
トリックルームとの相性も良く、ふんかを習得するので、特攻自体は並ながら最大火力も高い。

キュウコンと比べた際の強みとして、天候の取りやすさ以外にも、火力と物理耐久が勝る点が挙げられる。
攻撃・特攻共にキュウコンに少し勝っており、当然炎技の火力もこちらの方が多少なりとも出しやすい。
また物理耐久が高い点も、じめんいわに物理技が多く一致じしん・ストーンエッジクラスも持ち物補正がなければHP振りだけで大体耐えるのが評価点。
晴れ下であればみずは実質等倍なので、弱点技で落とされにくいと言える。
それぞれの要素が互いに噛み合っており、合計種族値は低めながら高いポテンシャルを持つ。

一方でキュウコンと比べた際の弱みとして特殊耐久が低い点が挙げられ、一致等倍程度でも致命傷になることがある点には注意。

シングルでは豊富な変化技を活かした場作りが得意。
あくび、ステルスロック、おにび、がんせきふうじにより起点作りを可能とする他、じわれ、クリアスモッグと起点回避に使える技も多い。
威力の高い技、範囲の広い技が多いので攻撃性能も高く、晴らせた後何をしてくるか分かりづらい。

ダブルではシングルの役割に加え、トリックルーム、おさきにどうぞを受けたアタッカーも可能。
特攻特化+火力アイテム+晴れ補正つきふんかは凄まじい火力を誇り、全体攻撃とあって嵌まると全抜きも夢ではない。
当然ながら炎技対策のもらいびじょうききかん等には注意が必要。
ようりょくそとおさきにどうぞを両立できるドレディアとの並びが特に有名。

基本すばやさは切り捨ててよい能力値となるが、最速で無補正無振り59族(ブロスター)と同速。
準速でテツノカイナドドゲザンといった無補正無振り50族抜きが可能。頭の片隅程度に。

第九世代ではこだいかっせいの発動要員としての需要が見込まれる。
また、ほのおテラスタルにより上述のふんかの威力を底上げする手段を得た。
過去世代のZワザやダイマックスと違い範囲技のまま強化されるため、主にダブルでの恩恵が大きい。
新技で有用なものは、物理最大火力を更新したフレアドライブあたり。
一方でじばくを没収されたため、自主退場はだっしゅつボタン、だっしゅつパック+オーバーヒートを使うことになる。



特性考察 [編集]

しろいけむり
相手からの能力低下を防ぐ。オーバーヒートやからをやぶる等による自発的な能力低下を防ぐことは出来ない。
居座り能力を重視する場合は採用できるが、元の種族値が控えめなので「居座って何をするか」が大きな課題。
そもそも鈍足単タイプ、かつ高速再生技を持たないので居座りは不得手であり、ひでりを捨ててまで採用する理由に乏しい。
ひでり
場に出た瞬間に天候を晴れにする。コータスの採用理由に直結する特性であり、基本はこれ。
ほのお技の火力を補強しつつみず技を半減し、加えて天候変更特性持ちでは最鈍。
これにより確実に1度は天候を奪うことが可能で、弱点全般にもソーラービームで一矢報いることも出来る。
また、習得者が増加したぼうふうに対する圧力にもなる。
晴れで味方のこだいかっせいを発動できるが、相手にも同じことが言える。タダ乗りされることを警戒するなら先発に出さないなどの工夫を。
シェルアーマー
隠れ特性。攻撃が急所に当たらない。確定急所技にも有効で、積み技と相性が良い。
ただしこちらもしろいけむり同様の問題を抱えており、ひでりを差し置いてまで採用する意義が薄い。
必ず急所に当たる技や、ピントレンズ+きあいだめ等の急所戦術に強い点は評価出来る。
晴れを活用しない構築においての起点役・物理受けとして採用する場合には選択肢に入るか。
なおかたやぶりには貫通されるが、急所戦術でもなければ元々の急所率は低いため、それを想定して調整する必要性はほぼない。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ふんか1~150
(1~225)
100-タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
味方のトリックルームやおさきにどうぞとあわせて。
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。連発は利かない。両刀・撃ち逃げ向き。たまに外す。
だっしゅつパックとあわせて負担を与えながら後続の無償降臨。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。高威力・命中不安。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。中威力・命中安定。
ふんえん80(120)100火傷30%タイプ一致技。威力は控えめだが火傷率が高め。
ダブルでは味方を巻き込むので注意。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。性能は半端だがダブルでは相手全体攻撃。
残りHPが63%以下ならふんかの威力を超えるため、両立もあり。
しっとのほのお70(105)100使用ターンに
能力上昇した相手に
火傷100%
タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
威力は控えめながら鈍足と好相性の追加効果。
物理アタッカーの積みへの牽制に。
ほのおのうず35(52)85バインド拘束してからあくびをし、交代するとそのターンで相手を眠らせられる。
ウェザーボール50/100
(150)
100天候で
タイプ変化
晴れ下ではかえんほうしゃより高威力で命中安定。
しかし、天候を変えられるとまったく別の技に変化。
ソーラービーム120100溜め攻撃対水・岩。ひでりとあわせて溜め無しで撃てるが、他の天候特性持ちへの交代に注意。
だいちのちから90100特防↓10%対炎・岩。抜群範囲が広い。
ねっさのだいち70100火傷30%火傷を狙いつつ岩対策。
ヘドロばくだん90100毒30%対フェアリーだが、現状撃てる相手に乏しい。あついしぼうタルップルには有効。
クリアスモッグ50--積み技リセット。相手の戦術の破壊や起点化回避に。鋼は呼びづらい。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
物理技タイプ威力命中効果解説
フレアドライブ120(180)100反動1/3
火傷10%
タイプ一致技。物理のメインウェポンだが反動が痛い。
やけっぱち75(112)100失敗後威力倍タイプ一致技。おにびやじわれとあわせて。ダブルで特に有用。
ヒートスタンプ40~120
(60~180)
100ちいさくなるに
必中&2倍
タイプ一致技。そこまで重くないので使いづらい。仮想敵がいるなら。
ジャイロボール1~150100-高威力を狙いやすいサブウェポン。ただし範囲は炎と被りがち。
ボディプレス80100-高い防御と好相性。てっぺきで更に強化できる。
じしん100100-対炎・岩。定番のサブウェポン。
じだんだ75/150100-じわれ失敗の保険や、ダブルでの単体攻撃に。
じならし60100素早さ↓100%追加効果狙い。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対炎。リザードンウルガモスに。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。無効タイプなし。
こうそくスピン50100トラップ排除
素早さ↑100%
先発で撒かれがちなステロを除去。
元の素早さが低すぎる為、素早さ上昇はおまけ。
じわれ-30一撃必殺有効打の無い相手に。飛行やふゆうがんじょうには無効。
変化技タイプ命中解説
おにび85物理アタッカー対策。炎やこんじょうに注意。
あくび-流し技。起点作りや、ステルスロックとあわせて。
ステルスロック-サポート用。あくびとあわせて。
てっぺき-防御力とボディプレスの威力を強化。物理に対して圧倒的に強くなる。
ドわすれ-特防を強化。特殊に対して並以上に強くなる。
ねむる-状態異常も含め全回復。カゴのみとあわせて。
からをやぶる-だっしゅつパックとあわせて後続の無償降臨ができる。
オーバーヒートやばかぢからよりも確実性が高い。
ただし相手に負担がかからず、呼びやすいちょうはつで不発になる。
1積みでは最速92族と同速にしかならないため、普通の積み技としては使いにくい。
のろい-攻撃・防御を補強して素早さ低下。からをやぶると同様の動きも可能。
こちらは通常通りに積み技としても本来の性能通り使えるが、自身の一致物理技が使いづらいのが難点。
ボディプレスやジャイロボールやトリックルームとは相性が良い。
てだすけ-ダブル用。味方の晴れエースや古代パラドックスポケモンの火力を補強。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
こうそくスピン
テラバースト
ゴースト無効。
ふんか
オーバーヒート
かえんほうしゃ
だいもんじ
ふんえん
ねっぷう
フレアドライブ
一致補正2倍。ひでりと合わせてさらなる火力を追求する場合に。
テラバーストひでりにより対水が安定しやすくなる。攻撃面はほぼ無。
テラバースト後出しされやすいペリッパーに。地面が一貫したまま。
ソーラービーム弱点と抵抗がガラッと変わる。ひでりで弱点の炎も強化してしまう点には注意。
テラバースト特性で弱点の炎技を強化してしまうことによるリスクが大きい。
対ドラゴンもフェアリーで良いか。
ボディプレス
テラバースト
岩半減だがそれ以外の利点は少ない。
ヘドロばくだん妖への遂行技。どくびし回収、猛毒無効化。地面は一貫したまま。
だいちのちから
じしん
じだんだ
対炎。水が一貫する。
テラバースト地面技対策。岩が一貫するがひでりにより氷は呼びにくい。
テラバースト耐性が少なく、元の耐性との補完も無い。
テラバースト耐性は種族値と相性が良いが、氷と同じく特性で弱点の炎強化のリスクが大きい。
ストーンエッジ
いわなだれ
がんせきふうじ
テラバースト
サブウェポンの強化に。弱点の数が増え、水と地面が一貫する。
テラバースト相手のしんそくなどを無効にできる。
テラバースト耐性も多く本来弱点の水を半減するが、ドラゴンに更に弱くなる。
テラバーストいたずらごころ耐性を得るが、有用な変化技は少ない。
テラバースト妖への遂行技。猛毒無効化。地面が一貫したままでひでりのデメリットも大きい。
テラバースト単純にドラゴンを相手するならこちら。炎・フェアリーの相性は良い。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

便宜上「晴れ起点作り型」と「晴れアタッカー型」で分離しているが、調整や仮想敵次第ではその2つの中間的型を運用することも可能である。

晴れ起点作り型 [編集]

特性:ひでり
性格:のんき/ずぶとい/なまいき/おだやか
努力値:H252 BorD252
持ち物:あついいわ
確定技:ステルスロック/あくび
選択技:かえんほうしゃorふんえんorふんか/じわれ/クリアスモッグ/おにび/だいちのちからorじしん/ボディプレス/こうそくスピン/がんせきふうじ

ようりょくそサンパワー等の特性持ちのためのサポート型。
あくびでターンを長く使ってしまうため、基本的にはあついいわで確定。

地面技はじしんだとグラスフィールドで軽減されてしまうことと、だいちのちからなら特防ダウンの追加効果に期待できるため、だいちのちからの採用のほうが多い。

起点作りがメインなのでふんかは必須ではないが、晴れが切れるまでの時間稼ぎをしてくる相手へのメタになる。
HP次第ではかえんほうしゃやふんえんよりも威力が高い攻撃技になる。

現環境の天候特性持ちでは断トツに遅いため、S下降性格にしなくてもよい。
S下降補正の利点として、ブリムオンに対して初手トリックルームされた場合にこちらが2回殴ることが可能。
S無補正、S下降補正それぞれに利点と欠点があるため、構築に合わせて選択。

晴れアタッカー型 [編集]

特性:ひでり
性格:ひかえめ/れいせい
努力値:HC252
持ち物:とつげきチョッキ/こだわりメガネ/オボンのみ/だっしゅつパック(オーバーヒート採用時)
確定技:オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃ/ソーラービーム
攻撃技:ふんか/だいちのちから/ボディプレス/ストーンエッジ/じわれ
変化技:あくび/ステルスロック/おにび

ひでりを活用する晴れ始動兼アタッカー。
素早さが低いので、ほかの天候特性持ちと対面してもほぼ確実に天候有利を得られる。

技の種類は豊富だが、アタッカーと起点作りをどちらも担当させてしまうと、肝心の晴れエースが登場する頃には天候が戻ってしまう可能性もある。
長く晴れエースを戦わせたい場合には起点作りに役割を特化させたほうがいいだろう。
逆に後続が晴れに依存しないポケモンだった場合は、あくびやステルスロックのようなターンを消費しがちな起点作りも心置きなく採用できる。

攻撃/特攻種族値が85しかないため、炎技とボディプレス以外の攻撃技は貧弱であることに注意。

ふんか採用アタッカー [編集]

確定技:ふんか

ふんかはシングルで使う場合、ほぼトリックルーム必須。
C特化最大火力ふんかはサンパワーリザードンの無補正C振りねっぷうをわずかに下回る程度。
単体火力はサンパワーリザードンの方が上なので、オーバーヒート+だっしゅつパック等でリザードンに後を託すのも一考か。

ふんかの仕様上、HPが減ると途端に火力が落ちるため、他の炎技との両立もあり。

【ダブル】晴れふんか型 [編集]

特性:ひでり
性格:れいせいorひかえめ
努力値:HC252
持ち物:もくたん/こだわりメガネ/じゃくてんほけん
確定技:ふんか/炎技
炎技枠:ねっぷう/かえんほうしゃ/だいもんじ
優先技:ソーラービームorだいちのちから/まもる
選択技:ヘドロばくだん/ボディプレス/じわれ
変化技:あくび/おにび

ふんかはダブルだと相手全体攻撃になる。ダブル補正を考慮しても晴れ+タイプ一致による火力は凄まじい。
ダブルでは相方のサポートによって行動回数を確保しやすいため、トリルアタッカーが基本的な運用となる。
特にトリル戦術への対策役とされやすいモロバレルに対してトリル下で先制してほのお技を撃てるため、トリル起動さえできればまず止まらない。
ばけのかわによってほぼ確実にトリックルームを始動できるミミッキュともよく組まれる。

攻撃技としてはふんかが確定。
HPが削れた状態でも晴れ炎技を撃つために、ねっぷうなどの2枠目炎技の採用優先度は高い。
サブウェポンとしてはソーラービームやだいちのちからなどが候補。

コータスの特攻自体はそれほど高くないため、攻撃技の枠を全て炎技で埋める選択肢も充分考えられる。
もくたんを持てば、半減晴れかえんほうしゃ(121.5)>等倍ソーラービーム(120)である。
ただ、炎を半減する水や岩にもある程度の役割を持たせたい、早めに水や岩を落としておきたいなら、ソーラービームも必要。
さすがに抜群だとソーラービーム(240)の方が強い。


対コータス [編集]

注意すべき点
炎タイプ随一の高物理耐久かつ最もSが低い天候特性持ち。
ほぼ確実に天候を奪いつつ、自身の火力・耐性を補強した晴れ始動兼アタッカーとして戦える。
加えてステルスロックやあくび、じわれなどの場作り・役割破壊もできるため、早急に処理しなければ後続の晴れエースからも含め甚大な被害を受ける。
物理耐久もアーマーガアを僅かに上回っており、物理技だと抜群でも落としきれないことが多く、おにびと合わせると多くの物理ポケモンが安定して受けられてしまう。
特殊耐久は並だが、半端な水・岩・地面タイプの特殊アタッカーだと、ひでり+ソーラービームで返り討ちに遭うことも。
ドラゴンタイプに対しては有効打が無いが、後出しでは晴れふんかで無理矢理削られる。
対策方法
火力や耐性を晴れ状態に依存している面が多いので、天候を上書きするか、無効化してしまうとよい。
ペリッパーバンギラス等なら天候を変えられる上にタイプでも有利。素の火力は控えめなので耐性受けは容易。
ただし、ペリッパー以外はじわれの危険性を認識しておくこと。またバンギラスはB特化ボディプレスでH252振りが75%の乱1になるので注意。
また、ノーてんきゴルダックのハイドロポンプでH252振り程度なら確1。
高火力の特殊アタッカーで上から叩くことができればふんかの威力を弱めることができるが、
サブの炎技や味方のサポートの存在も考えると有効な対策にはなりにくい。

外部リンク [編集]