エンニュート - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

エンニュート [編集]

No.0758 タイプ:どく/ほのお
通常特性:ふしょく(鋼タイプや毒タイプであっても毒状態にすることができる。)
隠れ特性:どんかん(メロメロ状態にならない、ちょうはつ・いかくが効かない。)
体重  :22.2kg(けたぐり・くさむすびの威力40)
同複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
エンニュート68646011160117480ふしょく/どんかん
テツノドクガ807060140110110570クォークチャージ
ふしょくHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
エンニュート68646011160117480ふしょく/どんかん
キラフロル8355901308186525どくげしょう/ふしょく

ばつぐん(4倍)じめん
ばつぐん(2倍)みず/エスパー/いわ
いまひとつ(1/2)ほのお/こおり/かくとう/どく/はがね
いまひとつ(1/4)くさ/むし/フェアリー
こうかなし---

第七世代出身のどく×ほのお複合。前世代まで固有タイプだったが、今世代ではテツノドクガが追加。
種族値は典型的な高速特殊アタッカーでかなりの低耐久。
ただし耐性が優秀なタイプ同士の複合であり、1/4に抑える3タイプについては複数回繰り出すチャンスもある。
じめんは4倍弱点だが、どの道半減以外を耐えるにはタスキが必要なので、確定数への影響は小さい。

第九世代ではふしょくを新ポケモンのキラフロルが獲得し、専用特性ではなくなった。
耐久はもちろん、火力面でも上回られているが、素早さでは大きく上をいき、変化技についても違いが多め。
キラフロルは元々専用特性であるどくげしょうの採用率が高く、あまり気にならないだろう。

一方でテツノドクガは素早さが近く、火力面では大きく上回られており、クォークチャージによって瞬間火力をさらに上げられる。
幸いあちらは変化技のレパートリーが乏しく、妨害メインのサブアタッカーというエンニュートの特徴とは被らない。
耐久の低さから対面を選ぶが、テツノドクガが覚えないわるだくみ、ダブル用だが新技のドラゴンエールを用いるのもよいだろう。
特にドラゴンエールは非ドラゴンで覚えるのは珍しく、ドラゴンの天敵のこおり、フェアリーに有利な点も併せて噛みあいが良い。

ほかに新規習得した技は攻撃関連が多め。本人との相性も考慮して有用なのはアシッドボム、どくびし程度。
失った技もふしょくガス程度で、役割は概ね前世代と同様。失っていたヘドロウェーブは藍の円盤で再習得した。
ダイマックスの廃止によりねこだまし、アンコール、かなしばりと搦め手の通りが良くなったのはプラス要素といえる。



特性考察 [編集]

ふしょく
どく、はがねタイプを毒・猛毒状態にできる。毒無効を強みとする耐久型に特に強く、機能停止に追い込める。
ただしタイプ特性以外による無効化には影響を与えないため、ミストフィールド、めんえきなどの効果には無力。
相性自体は無視しないので、どく攻撃技無効のはがね相手はどくどく(と一応どくガス)のみが適用。変化技自体を無効にするサーフゴーには通じない。
耐久の低さもあって、基本的には毒を撒くよりも直接攻撃した方が負担をかけられる場合も多く、特にはがねはほのお技で抜群を取れるためわざわざ毒にする必要性もあまりない。
毒を撒くためというよりは、本来は毒無効の耐久型を相手にした場合に猛毒で対処する選択肢を得るための特性と考えるべきだろう。
なお効果があるのは自分が直接の発生源となる毒・猛毒のみ。
自分が撒いたどくびしには効果が乗らず、マジックミラー等で毒状態にする技を跳ね返された場合も無効だが、トリック等でどくどくだまを持たされるとタイプ特性を貫通して猛毒になる。
どんかん
隠れ特性。メロメロ・ちょうはつ・いかくを無効化。
特に変化技が豊富なのでちょうはつ無効はありがたい。サポーターとしての役割を重視する場合に採用候補。
一方でアタッカー型の場合は、どくタイプに受け出しされた際に毒状態にできる可能性があるためふしょくが優先されるか。
いかく無効化については、物理技は追加効果に期待して採用するものしかないのでほぼ関係無し。
相手にトレースされるとこちらのちょうはつが通らなくなる。
かたやぶり持ちからメロメロ・ちょうはつを受けても即座に回復する。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%タイプ一致技。性能安定。基本的にこれ。
ダブルでは味方も巻き込むので、テレパシーか鋼をお供に。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%タイプ一致技。性能安定。毒付与率が高め。ダブルでの単体攻撃にも。
ゲップ120(180)90-タイプ一致技。威力は申し分ないが、きのみ消費の条件付き。タマゴ技。
味方のなげつけるやおちゃかいで消費した場合も発動可能。
一度食べれば交代しても問題なく使える。
ベノムショック65/130
(97/195)
100タイプ一致技。毒・猛毒状態の相手に威力倍増。どくどくと併せて。
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%タイプ一致技。追加効果が非常に強力。
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。連発には向かない。撃ち逃げ向き。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。威力・命中は劣るが連発可能。
ねっぷう95(142)90相手全体
火傷10%
タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。性能安定。
りゅうのはどう85100-対ドラゴン。鋼・フェアリーを呼びにくいので通りやすい。
タイプ一致技と併せてもらいびヒードラン以外に等倍以上。
テラバースト80<120>100-狭い技範囲を補う。一致技の通らない相手に。
物理技タイプ威力命中効果解説
ほのおのムチ80(120)100防御↓100%タイプ一致技。第九世代では専用技。追加効果が優秀。
主にダブルでのサポート用。
はたきおとす65/97100道具排除
+威力1.5倍
追加効果が優秀。ラムのみなどを落とせればおいしい。
ワイドブレイカー60100攻撃↓100%追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。
ドラゴンテール6090優先度-6
相手交代
積み技対策や、異常撒きに。強制後攻になる点に注意。
フェアリーに無効だが、呼びにくいので問題ない。
スケイルショット25*2~590防御↓
素早さ↑
くさわけより威力を出しやすい。タスキならB低下は気にならない。
くさわけ50100素早さ↑100%積み技感覚で。
がむしゃら-100-どうしようもない相手の強行突破に。タスキと相性が良い。
ねこだまし40100優先度+3
怯み100%
タマゴ技。主にダブル用。シングルではタスキ潰し等に。
変化技タイプ命中解説
どくどく90
(必中)
自身のタイプにより必中。ふしょくにより毒・鋼にも有効。
ミストフィールドやラムのみ等、ほかの対抗策は貫通しない。
おにび85物理アタッカー対策に。どくどくと相性が悪い。
でんじは90高速アタッカー対策に。どくどくと相性が悪い。
わるだくみ-特攻を強化。抜き性能向上に。
ちょうはつ100変化技対策。素早いので使いやすい。
アンコール100起点作りに。素早いので使いやすい。
かなしばり100起点作りに。アンコールと併せて。
みがわり-どくどくやかなしばりと併せて。ゲップ発動用のきのみ消費にも。
ドラゴンエール-ダブル用。味方ドラゴンの急所ランクを2段階アップ。ドラゴン以外は1段階のみ。
習得者では唯一氷妖耐性を持ち、ドラゴンとの一貫を取られづらい。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
テラバーストゴースト無効。特にシャドーボール持ちのゴーストを意識するなら。
黒バドレックスにも。
オーバーヒート
だいもんじ
かえんほうしゃ
一致技の威力上昇。
テラバーストテラバーストでもらいび持ちの炎ポケモンなど苦手な対面に切り返せる。
テラバースト麻痺無効だが地面が一貫する。草テラスタルの方が生かしやすいか。
テラバースト対水地岩。一致技の範囲は良好。粉技無効。
テラバースト主に4倍狙い。岩が一貫する。
テラバースト対岩。エスパーが一貫する。フェアリーは呼びにくい。
ヘドロウェーブ
ヘドロばくだん
アシッドボム
一致技の威力上昇。
テラバースト一致技が通らない岩やヒードランなどに。水が一貫する。
テラバースト4倍弱点の地面無効。岩が一貫するので注意。
テラバースト攻撃面、耐性面ともに役割を持たせづらい。
テラバースト4倍弱点の地面を半減し、エスパーにも有効打を持つが、物理寄りはエンニュート自身との相性は良くない。
岩が一貫する。
テラバーストしんそくに耐性が付くがゴーストの方が優秀。
効果次第はウルガモスしか無く、水と地面が一貫する。
テラバースト先制技対策に。タスキを温存しやすい。
りゅうのはどう一貫性の高いドラゴン技の底上げ。
テラバースト対エスパー。いたずらごころ無効だが、挑発はどんかんでも躱せる。
テラバーストしんそくに耐性が付くがゴーストの方が優秀。
範囲もそこまで良くなく、地面弱点が一貫する。
テラバースト一致技が通らないガブリアスバンギラスに刺さる。
ステラテラバースト技の範囲が広くなく、相性はイマイチ。

型考察 [編集]

基本アタッカー型 [編集]

特性:ふしょく/どんかん
性格:おくびょう
努力値:CS252orCS調整
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/ふうせん
確定技:だいもんじorオーバーヒートorかえんほうしゃ/ヘドロばくだん
攻撃技:りゅうのはどう/ねこだまし/はたきおとす/がむしゃら/アシッドボム
変化技:どくどく/おにび/ちょうはつ/アンコール/わるだくみ/でんじは

素早さを活かした高速アタッカー型。現環境に多い鋼やフェアリーに強い。
準速だと102族と同速で、ほかにも抜きたい相手がいるため、基本的にSに性格補正をかける。

サブウェポンに乏しく弱点を突ける範囲は狭いので、わるだくみや持ち物で火力を補う。
無補正C振りだいもんじでH振りAキュウコンを中乱1、ヘドロウェーブで無振り炎オーガポンを高乱1。火力補強アイテムかねこだましで確定。

ふしょくどくみが型 [編集]

特性:ふしょく
性格:おくびょう
努力値:HSベースBD調整、余りC
持ち物:くろいヘドロ
確定技:どくどく/みがわり
優先技:まもる
選択技:かえんほうしゃ/ヘドロばくだんorベノムショック/アンコール/かなしばり/でんじは

一定の流し性能を生かし、一貫性の高いふしょく+必中どくどくでどくみが戦法を取る型。
耐久型のでんじはなどの変化技読みはもちろん、鋼やフェアリーとの対面状況でも交代読みのみがわりが決まりやすい。
耐性受けで一部のポケモンを受け出しから起点にすることも可能なため、一度みがわりさえ置ければ高いハメ性能を持つ。

安定性を求めるなら技構成はどくどく/みがわり/まもる/炎技だが、
素のSが高いためまもるを抜いた構成もあり。アンコールやかなしばりで強引に起点を作ることが可能。

耐久調整例(確定数は特記なければ定数回復量込み)
おくびょう H132 B172 S204HP16n、最速110族抜き。

【ダブル】基本型 [編集]

特性:どんかんorふしょく
性格:むじゃきorおくびょう
努力値:CS252 or HS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/ふうせん
優先技:ねこだまし/まもる
攻撃技:ねっぷうorだいもんじorオーバーヒートorかえんほうしゃ/ヘドロばくだん/りゅうのはどう/はたきおとす/がむしゃら
変化技:おにび/てだすけ/ちょうはつ/かなしばり/アンコール/どくどく/みがわり/でんじは/うそなき

単なるアタッカーとするよりは、S117からのねこだましや、てだすけ・かなしばり等ダブルで有用な変化技を活かしたい。
フェアリー技1/4は魅力だが、ブリムオンサーナイト等のエスパー複合には抜群を取られ、
スカーフ・トリックルーム等の素早さ操作手段を持っていることが多いので注意。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対エンニュート [編集]

注意すべき点
フェアリー1/4の毒タイプ。鋼にも大半には一致炎技やふしょく+どくどくを撃てる。
どんかんの場合はちょうはつが無効なので、特性が割れるまでは撃ちづらく、逆にアンコールで起点にされる恐れも。
高い素早さからの起点作りサポート型やどくみが耐久型、わるだくみアタッカー型など戦法も豊富。
対策方法
いわタイプなら一致技を両方半減しつつ弱点を突ける。バンギラスキョジオーンは特性込みで圧倒的有利。
じめん4倍なので、不一致じしん/だいちのちからで致命傷になる。
みずしゅりけんやすいりゅうれんだ、ロックブラストがあればタスキ・みがわり対策も万全。
もらいびヒードランは一致技が両方無効で、だいちのちからやパワージェムで弱点を突ける。ふうせん持ちなら地面テラバーストも躱せる。

外部リンク [編集]