キマワリ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

キマワリ [編集]

No.0192 タイプ:くさ
通常特性:ようりょくそ (晴れの時に素早さが2倍になる)
     サンパワー (晴れの時に特攻が1.5倍になるが、ターン終了時にHPが1/8減少する)
隠れ特性:はやおき (眠りの継続ターンが半分になる)
体重  :8.5kg (けたぐり・くさむすびの威力20)
単草特殊アタッカーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キマワリ7575551058530425ようりょくそ/サンパワー/はやおき
183503サンパワー発動時の実質種族値(努力値極振り+補正有り)
ドレディア7060751107590480ようりょくそ/マイペース/リーフガード

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/どく/ひこう/むし
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/じめん
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第二世代出身の単くさタイプ。
合計種族値は低く、高めの特攻も低耐久アタッカーとしてはやや不足気味。
だがサンパワーにより晴れている間は、オリーヴァのフィールドリーフストームに迫る火力のソーラービームを撃つことができる。

しかし鈍足低耐久かつ火力もほぼ特性頼りなのが致命的な弱点。ゆえにトリックルーム+晴れが運用の上でほぼ必須なのだが、
トリックルームは必ず後攻になりいたずらごころも無意味、天候は特性で塗り替えられやすいと、2種類の構築の弱点をどちらも受けてしまう。
また、ここまで成功しても一致技が半減されやすく反撃で効果抜群を受けやすい単くさというタイプが足を引っ張る。
サンパワーのスリップダメージが積み重なるのでタスキも採用できず、まもるなどでトリックルームのターンを稼がれるだけでも厳しい。
それらへの対策まで考えるとシングルではターンが足りないので、ダブルの方がある程度動かしやすいポケモンである。
あまりにも選出した試合で戦績が振るわないと判断した場合は、見せポケに徹してもらうのも一考。
戦術が有名で選出を誘導しやすいので、パーティ全体でメタを張るのもいいだろう。

キマワリはHPに68振ることで実数値が8n-1と10n-1を同時に満たす159になり、サンパワーといのちのたまのダメージを最小で受けられる。
先制技対策に防御に振り切る場合はおすすめできない調整だが、低くない特防も活かしたい場合は一応覚えておいて損はない。

一応ようりょくそも悪い特性ではなく、サンパワーに比べると爆発力で劣るが、構成によってはサポートが不要になる。
サンパワーの印象を逆用して奇襲することができるが、最速でも112族相当と速いとは言えず、こちらも安定感には欠ける。

第9世代で新たに覚えた技で有用そうなのは、マジカルシャインとテラバースト程度。
マジカルシャインはあくドラゴンかくとうへ効果抜群になるが、
等倍一致ソーラービーム>2倍マジカルシャインなので、くさを半減する複合相手向け。
通りが悪いタイプなのでこの手のアタッカーとしてはサブウェポンの重要性は高い。
また碧の仮面ではウェザーボールを習得。ほのお技を採用する際にテラバーストが必須でなくなったのは嬉しい。

テラスタルとの相性は良好。特にほのおテラスタルは晴れ前提で行動するキマワリとの相性が抜群。
一方で逆に相手にテラスタルされることで攻撃を耐えられやすくなったのは向かい風か。



特性考察 [編集]

ようりょくそ
最速で112族と同速(S無振りの場合は無振り80族と同速)。
現環境では決して速いとは言えない数値だが、トリックルームを使用せずとも上を取れる範囲が広がる点は優秀。
また、HPが毎ターン減るデメリットもないため、きあいのタスキも持たせやすくなる。
他のようりょくそ持ちとはだいちのちからの有無で差別化は可能。
また、がむしゃらを覚えるようりょくそ持ちは第9世代では他にエルフーンのみ。
サンパワー
草タイプでは数少ない特性。晴れの時にターン終了毎にHPが削れる代わりに特攻1.5倍。
サンパワー+C特化で種族値183相当になり、類まれな超火力を得る。
ただし運用にはようりょくそ型以上に緻密なサポートが必要であり、構築難易度が非常に高い。
とはいえ、あえてキマワリを採用する以上は最大限キマワリを活かせるこの特性を選択していきたいところ。
はやおき
隠れ特性。眠り状態から素早く起きることができるが、眠り粉・キノコのほうしは元々無効。
当然ながらはやおき+ねむるによる耐久型を狙えるような耐性・耐久数値でもない。
相性は悪いが特にこれといったデメリットもないため、無天候で運用する場合は消去法でこれ。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ソーラービーム120(180)100-晴れ型でのメインウェポン。
リーフストーム130(195)90特攻↓↓高火力だが連発には向かない。
エナジーボール90(135)100特防↓10%晴れ以外でも安定した一致技。
ギガドレイン75(112)100HP吸収1/2威力は低いが回復効果が優秀。耐久振りで。
だいちのちから90100特防↓10%ほのおはがねどく。一致技との相性補完に優れる。
ヘドロばくだん90100毒30%フェアリー
マジカルシャイン80100-ドラゴン
はかいこうせん150100行動不能はがね以外には通る。死に際に。
ウェザーボール50/100100天候で
タイプ変化
晴れ下では実質威力150の大技に。
天候が変わるとタイプも変わるため注意。
テラバースト80<120>100-自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
サブウェポンの拡張やフェアリーの単体攻撃化に。
物理技タイプ威力命中効果解説
はなふぶき90(135)100自分以外攻撃タイプ一致技。
ダブルのトリパなどで、特性そうしょくやじゃくてんほけん持ちの味方のサポートに。
Aも一応は75あり、せいちょうやつるぎのまいも覚えるので、無力というわけでもない。
くさわけ50(75)100素早さ↑100%タイプ一致技。ようりょくそでの積み技。
がむしゃら-100-きあいのタスキと合わせて。基本的にはようりょくそ型用。
変化技タイプ命中解説
アンコール100相手の変化技を縛れるとおいしいが、素が鈍足なので使いづらい。
あさのひざし-回復技。ふいうち回避の意味合いが強い。こうごうせいでも可。
やどりぎのタネ90耐久ポケモン対策、サポートに。
ひかりのかべ-特殊ならそこそこ受けられるか。
にほんばれ-積み技感覚で使えなくもない。
せいちょう-晴れ下では強力な積み技だが、積んでいる暇はあまりない。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
ソーラービーム一致補正2倍。火力を追求。こだわりメガネなどを持たせる場合に。
ウェザーボール
テラバースト
元が鋼で止まりやすいことや晴れパ運用が多いことからシナジーは大きい。
マジカルシャイン
テラバースト
ドラゴンへの打点強化。マジカルシャインが範囲攻撃になるダブル向き。
ウェザーボール
テラバースト
ほのおこおり半減。晴れと相性が悪く耐性強化が目的。
テラバーストしんそく、でんこうせっか無効。のろいの効果が変わる。
はかいこうせん霊無効。
テラバースト麻痺無効。苦手なひこうタイプ、特にアーマーガアへの打点と耐性を得られる。
ウェザーボール
テラバースト
対飛行。炎が一貫する。
テラバースト飛行が一貫する。
ヘドロばくだん毒対策。毒、猛毒無効。
だいちのちから氷が一貫する。
テラバースト氷が一貫する。
テラバースト虫が一貫する。
テラバースト炎と飛行が一貫する。特にメリットがないので非推奨。
ウェザーボール
テラバースト
対炎虫飛氷。毒も半減。
テラバースト氷が一貫する。
テラバーストいたずらごころ耐性の獲得。虫が一貫する。
テラバースト耐性は優秀だが、炎が一貫する。毒・猛毒耐性。地面や水には草技がある。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。
+  使用率・採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

サンパワー型 [編集]

特性:サンパワー
性格:れいせいorひかえめ
努力値:HC252
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま
確定技:ソーラービーム
選択攻撃技:リーフストーム/ヘドロばくだん/だいちのちから/マジカルシャイン/テラバースト/がむしゃら/ウェザーボール/はかいこうせん

晴れとトリックルームの両立がほぼ前提。
見せ合いで手持ちにキマワリがいる時点で大抵勘付かれる。
決まったときは強いが、相手にまもるなどでターンを稼がれるだけでキツい。
きあいのタスキやがんじょうで耐えられても辛いので始動役にステルスロックも撒いてもらえればベスト。

元々シングル向きの戦術ではなく、マジカルシャインの新規習得もあってダブルでの運用のほうが安定する型である。
ダブルならトリル要員にはトリルに専念してもらい、もう一匹のトリルアタッカーとしてコータスを出すことで条件を満たしやすく、4匹目も用意できるためコンボの失敗が負けに直結しない。

C特化+サンパワー発動中のソーラービームで無振りランドロスを確2。

+  トリックルーム始動役候補

ようりょくそ型 [編集]

特性:ようりょくそ
性格:おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりメガネ
確定技:リーフストームorソーラービーム/だいちのちから
選択攻撃技:がむしゃら/マジカルシャイン/ヘドロばくだん/テラバースト/ウェザーボール
選択変化技:にほんばれ/アンコール/せいちょう

キマワリ=トリルのイメージを逆用した奇襲型。ようりょくそ発動で最速112組と同速になる。
晴れていればすぐ動ける、なんなら晴れ始動要員としても使えるが、足が遅く単タイプなため他のようりょくそアタッカーと比べると不便。
アンコールは便利だが相手が行動する前には決まらず、がむしゃらはゴーストには無効。

アタッカーとして採用する場合は、最遅モロバレルとの同速勝負を放棄できるのが強み。
現環境では高速と言えない素早さなので、トリルの代わりにおいかぜで素早さを補助してもいいだろう。
トリルと違いおいかぜ自体は優先度が0であることに加え、味方に素早いポケモンも採用しやすくなる。

特殊流し型 [編集]

特性:ようりょくそ/はやおき
性格:ひかえめ/おだやか
努力値:H244、CまたはD252をベースにS調整
持ち物:とつげきチョッキ/オボンのみ/混乱実
確定技:リーフストームorエナジーボールorギガドレイン
攻撃技:だいちのちから/ヘドロばくだん/マジカルシャイン/テラバースト/がむしゃら
変化技:アンコール/あさのひざしorこうごうせい/ひかりのかべ

そこそこある特防を活かし一部タイプ上有利な特殊アタッカーを止める。
テラスタルで有利不利を変えることもできるが、本来の役割対象に不利になるタイプの場合は注意。
オリーヴァとはヘドロばくだんやがむしゃらで差別化。

素早さは30と低いが、少し上にはキョジオーンヘイラッシャが該当する35族がいる。
役割外ではあるがタイプ相性上有利ではあるため、素早さに44振るのも選択肢。


対キマワリ [編集]

注意すべき点
晴れ下でトリックルームを使用されると危険。
一致溜めなしソーラービームのほか、サブにだいちのちからやヘドロばくだんがあり、単草の特殊アタッカーの中では攻撃範囲が広く止まりにくい。
晴れで威力の上がるテラバースト炎を所持している場合も多い。
サンパワーと見せかけて、ようりょくそを活かした起点役として行動することも。
対策方法
まず、パーティにキマワリがいたら晴れ+トリックルームを警戒。
始動役は先発が多いので、ちょうはつで対応。晴れ+トリックルームを成立させなければさほど怖くない。
ソーラービームとサンパワーに火力を大きく依存しているので、天候を変えてしまえば大幅に弱体化。
ソーラービームを撃つターンに天候特性持ちに交換すれば1ターンの隙が生まれる。
またサンパワーのHP減衰があるため先制技にも弱く、フルアタにされていることが多いため高威力のふいうちが有効。
まもるを使用すれば、HP削りとトリックルームの時間稼ぎができ一石二鳥。
コータスドオーは種族値上キマワリより遅く、最遅にしておけばトリックルーム下でも先制できる。

外部リンク [編集]