ディンルー - ポケモン育成考察Wiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ディンルー [編集]

No.1003 タイプ:あく/じめん
特性:わざわいのうつわ(特性が「わざわいのうつわ」以外のポケモンの特攻が25%弱くなる)
体重:699.7kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
同複合HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ディンルー155110125558045570わざわいのうつわ
D特化時実質換算124614
ワルビアル9511780657092519いかく/じしんかじょう/いかりのつぼ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/くさ/こおり/かくとう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/2)どく/いわ/ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき/エスパー

四災:チオンジェン | パオジアン | ディンルー | イーユイ


第九世代の準伝説である通称「四災」の一角で、あく×じめん複合。同複合にはワルビアルが存在するが、差別化は考えなくてよい。
特攻と素早さが低く、物理面が際立つ重戦車型の種族値を持つ。
更に特性わざわいのうつわにより、特防も無振りで実質113相当、指数にして無振りの状態で30000超え、B・D振りで40000超、HB・HD特化でそれぞれ50000超と物理・特殊双方で圧倒的な耐久値を誇る。
特性込みの耐久指数は物理・特殊両面でクレセリアを上回り、禁止級伝説のギラティナ(アナザー)テラパゴス(ステラ)に比肩する。
無補正HP244振りだけでC特化こだわりメガネ持ちウルガモスのむしのさざめきが低乱数1(31.3%)。D44振りで確定耐え。
素早さも低いとはいえ、ヘイラッシャキョジオーンを上回る絶妙な値。

習得技も多くはないが、強力かつ重要な技を覚えられる。
攻撃面では安定した一致技であるじしんを始め、遂行速度を早める一撃必殺のじわれ、補完の岩・鋼技。
何よりタイプ相性関係なく削れる第九世代の準伝専用技・カタストロフィが強力で、高耐久と相まって強引にタイプ相性を覆すことができる。
テラスタルとは攻守両面で相性が抜群で、弱点を減らし耐性を安定させつつ、テラバーストで範囲を広げることもできる。
また変化技ではステルスロックが強力で、高耐久も相まって先発適性が非常に高い。
加えて、ふきとばしを持つため、相手の積み技による突破を許さず、逆にステロダメージを蓄積させる動きも可能。
ちょうはつは鈍足なのでやや使いにくいが、ミラーを含む耐久型対決において強力に作用する。

その暴力的な数値と優秀な耐性から、先発ステロ要員、サイクル戦、対面構築、耐久型と様々な役割で活躍できる汎用性を持つ。

一方で欠点となるのは、積み技を一切覚えず、回復リソースもねむるのみという点。
いかに高耐久とはいえ、鈍足なのでダメージがかさみやすく、無理な居座りは役割放棄にも繋がりやすい。
ふきとばしで強引にサイクルに持ち込んだり、カタストロフィ+テラスタルで相性を覆すなど、
ただ守りを固めるだけでなく、どうやって相手を崩していくかを意識したい。

解禁当初はその圧倒的な数値によりトップメタに近い立ち位置であったものの、その後はじめん枠の飽和やオーガポンが重いことが祟り、やや数を減らしている。
しかし、禁止伝説が解禁されるレギュレーションI/Jでは、汎用性の高さに加え、トップメタである禁止伝説のミライドン黒バドレックスの両方に有利な点が評価され、シングルの採用率は1位となっている。テラスタイプは毒が最も多い。

2025年9月5日~10月1日8:59まで、ふしぎなおくりもので色違いのディンルーを入手可能。性格はわんぱく、個体値はC20の5Vで固定。



特性考察 [編集]

わざわいのうつわ
専用特性。場にいる限り、特性がわざわいのうつわではない全てのポケモンの特殊攻撃はダメージが25%下がる。
この特性によって特防種族値は実質的に更に向上し、物理特殊両方とも非常に高い耐久となる。
ランク低下ではないためクリアボディなどに無効化されないが、かがくへんかガスには無効化される。
ダブルでは味方にも影響が及ぶので、物理アタッカーを隣に置くのが良いだろう。
トレース等でコピー可能だが、同じ特性を持つポケモンが複数存在しても効果は重複しない。

努力値考察 [編集]

努力値配分HP攻撃防御特攻特防素早性格解説
HD耐久212-40-252-しんちょう種族値に沿った配分。
A特化HAベース244252--12-いじっぱりチョッキやハチマキ採用時の重火力アタッカー型の配分。
ADベース44212

HPが高いため、Aに特化させた残りを耐久に割り振る場合、HPに全振りすると総合的な耐久力は無駄が出てしまう。
種族値だけで考えるのであれば物理面特殊面の耐久の合計が最も大きくなるのはHPの努力値が196の時だが、
特性で実質特防に乗算が入るため、合計耐久が最も大きくなるのは努力値をH44 D212に割り振った時になる。
ボディプレスを採用する場合はBに全振りするのもあり。


技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
じしん100(150)100-タイプ一致技。ダブルでは味方を巻き込む。
じだんだ75/150
(112/225)
100技失敗で
威力2倍
タイプ一致技。グラスフィールド対策やダブル用、じわれのフォローにも。
じならし60(90)100相手全体
S↓100%
タイプ一致技。追加効果が優秀。ダブルバトルでは味方を巻き込む。
トリックルームとは相性が悪い。
すなじごく35(52)85拘束ダメージタイプ一致技。起点作りに。命中不安なのが難点。
しっぺがえし50/100
(75/150)
100後攻時
威力2倍
タイプ一致技。鈍足なので条件を満たしやすい。
じごくづき80(120)100音技封じタイプ一致技。性能安定。スキン+ハイパーボイスやむしのさざめきを封じられる。
うっぷんばらし75/150
(112/225)
100能力下降で
威力2倍
タイプ一致技。ダブルで特に条件を満たしやすい。
ストーンエッジ10080急所ランク+1対虫・飛行。地面技との相性補完に優れる。
いわなだれ7590怯み30%ダブルでは相手全体攻撃。怯みはトリル下でないと期待できない。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀。起点作りに。
ボディプレス80100-防御力依存攻撃。高防御と相性が良い。てっぺきは覚えない。
ヘビーボンバー40~120100ちいさくなるに
必中&2倍
対フェアリーなど。妖アルセウスと剣王ザシアン以外の全フェアリーに最大威力。
複合タイプには等倍にされてしまうことも多いが、じしんで対抗しやすい。
しねんのずつき8090怯み20%対格闘など。怯みは狙いにくい。
じわれ-30一撃必殺優れた耐久で試行回数を稼げる。ひこうタイプやふゆうがんじょうには無効。
特殊技タイプ威力命中効果解説
カタストロフィ-90相手の残りHPを半分にする。高い一貫性で安定して削りを入れられる。
相手のHPが1の時は1ダメージを与える。
バークアウト55(82)95相手全体
C↓100%
タイプ一致技。みがわり貫通。追加効果頼り。
特性との併用で特殊アタッカーに負荷をかける。
テラバースト80100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
変化技タイプ命中解説
ステルスロック-サポート用。ふきとばしとあわせて。
まきびし-ふゆうや飛行に無効。ステルスロックが優先されるが重ね掛けしたいなら。
おきみやげ100サポート後の退場、起点作りに。
ちょうはつ100耐久型相手に有効。ミラーを意識するなら素早さ調整をしたい。
くろいまなざし-すなじごくと選択。とくに特殊アタッカーを縛りやすい。
ふきとばし-ステルスロックやまきびしとあわせて。積み技対策や交代読みでも。
ねむる-回復手段はこれのみ。高耐久を活かしてねごと+じわれのコンボも狙える。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
じしん
じだんだ
じならし
一致技の威力上昇。耐性が微妙になるが、この耐久ならそれほど問題ない。
じごくづき
しっぺがえし
うっぷんばらし
一致技の威力上昇。一貫性と火力を両立するなら。
テラバースト草・妖に切り返しつつ、格闘や虫への耐性を得る。
エスパー技はまず飛んでこない。
テラバーストあくかくとう。高耐久かつ地面技を撃てる妖となり、シンプルに強力。
ヘビーボンバー
テラバースト
こおりフェアリー。ヘビーボンバーの火力強化。
驚異的な耐久に強力な耐性が加わるのが大きい。格闘が一貫する。
テラバースト良耐性。鋼や炎への役割重視。草は一貫したままなので注意。
テラバーストやけど無効。アタッカー型なら選択肢。
反面、環境に多い水が一貫するのでアタッカー以外なら非推奨。
草、虫、氷、フェアリー(ヘビーボンバー搭載時)への切り返しには使える。
ストーンエッジ
いわなだれ
がんせきふうじ
むしひこう。だが耐性が良くなく、水・草・格闘が一貫する。
テラバーストドラゴンじめんくさ
耐性がかなり悪くなり、格闘が一貫するが、氷+地面の攻撃範囲は優秀。
ダブルでのトリル下アタッカーやじゃくてんほけんと併せて。
ボディプレス
テラバースト
ボディプレスの威力は上がるが、それ以外はあまり恩恵がない。
フェアリーが一貫する。
テラバースト耐性は少ないが、弱点も一つだけになる。
テラバースト水、草半減。粉技に耐性を得る。氷と虫が一貫する。
ギガインパクト
からげんき
のしかかり
耐性は少ないが弱点も一つだけになる。
格闘技はほぼ物理なので仕事がしやすくなる。
テラバースト格闘、ノーマルを透かせる。虫も半減。
テラバースト格闘を返り討ちにする。氷が一貫する。
しねんのずつき耐性が良くないうえに虫が一貫する。
格闘対策なら飛行で良いし毒相手も自前の地面技で良い。
テラバースト草・格闘・地面へ耐性を得る。
テラバースト元の弱点の水と草を半減に抑え、炎耐性を得てオーガポンに突破されにくくなるが、氷が一貫する。
ドラゴンを相手にするなら妖テラスタルの方が良い。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を一度だけ強化する。

型考察 [編集]

先発ステロ型 [編集]

性格:しんちょうorわんぱく
努力値:H196or212/D252/余りB…を軸に調整
持ち物:オボンのみ/フィラのみ/たべのこし/メンタルハーブなど
確定技:ステルスロック
優先技:ふきとばし/カタストロフィ
選択技:じしん/がんせきふうじ/しっぺがえしorじごくづき/じわれ/まきびし/おきみやげ

先発で繰り出し、ステルスロックを撒きつつ敵を削る起点作り型。
オボン込みなら殆どの攻撃を2発以上耐えるため、どんな相手にもステロ+αの行動が可能。
オボンならHは196振り、食べ残しならH212振り。

相手の展開を阻止しつつステロダメージも稼げるふきとばしか、タイプ相性に関係なく一定の削りを入れられるカタストロフィは優先度が高い。もちろん併用も可。

テラスタイプは元の弱点を全て消し、どくびしも回収できる毒がメジャー。

近しい役割を持つポケモンとしてはカバルドンが居るが、高耐久かつカタストロフィの一貫性の高さから、ステロ撒きにとどまらない対面性能の高さが強み。
一方、あちらは砂嵐の展開、あくびループなどより展開力に長けるため、用途に合わせて選択したい。

サイクル型 [編集]

性格:いじっぱりorゆうかん
努力値:A252 残り耐久調整
持ち物:とつげきチョッキ/こだわりハチマキ/いのちのたま/たつじんのおび/ゴツゴツメットなど
確定技:じしん/しっぺがえしorじごくづき
選択技:ストーンエッジ/ヘビーボンバー/ボディプレス/しねんのずつき/カタストロフィ/じわれ/テラバースト(炎・フェアリー)

高い耐久を活かした後出し性能からサイクル戦への適性が高い。
耐久258振り時、補正込み耐久指数で言うとH68D188で16n-1における最高指数になる。この場合はDを1下げてBSに割り振るのもあり。

チョッキを持たせる場合はH196-B44-D12-S4などで16n-1かつ高強度となる。Dは1.5倍時に整数になるように調整すること。

一体で電気と悪とゴーストの一貫を切ることができるのも強み。
ただし火力はそれほど高くないので、パーティ内での役割対象を明確にする必要がある。


相性考察 [編集]

水×毒複合との相性補完に優れる。特にドヒドイデとの相性が良好。
ディンルー側の弱点のうち草以外を半減以下にし、ディンルーは水×毒複合の地面以外の弱点を無効化する。


対ディンルー [編集]

注意すべき点
特性込みで全ポケモン最強クラスの総合耐久を持ち、半端な火力では一致弱点を突いても確2どころか持ち物次第では乱3すら取れないことも。
具体的には火力特化させた攻撃or特攻種族値130のポケモンのタイプ一致威力90(135)の抜群技でも耐久特化している場合は2耐えされてしまう。
圧倒的な耐久に攻めあぐねている間にステロ+ふきとばしやカタストロフィ、じわれ等で場を荒らされてしまう。
攻撃力も高く、トリックルーム下では更なる苦戦を強いられる。
対策方法
ちょうはつ、アンコール、拘りトリック等で技を縛る
ディンルーの強みは試行回数の多さによる役割遂行にある為、行動を縛る事で起点作成型は機能停止する。
アタッカー型だった場合でも、じしんやカタストロフィだけを打たれる分には対処も容易。
定数ダメージで削る
高HPでねむる以外の回復技を覚えないため、のろいやいたみわけ、がむしゃら等の定数ダメージ技が有効に働く。
再生技と併用すればカタストロフィやステロのダメージを抑えつつディンルーだけを疲弊させる事が可能。
特にやどりぎのタネは相手ダメージと自身の回復ソースを両方兼ねられる為非常に効果的。
高火力ポケモンで速攻処理
単純だが、高火力で一致弱点を突けるポケモンで仕事をされる前に早急に処理する。鈍足なので上をとるのは容易い。
ただしテラスタルや持ち物を考慮してもディンルーを一撃で倒せるポケモンは限られており、相手からも読まれやすいので、メタられたり選出を控えられたりして腐る事も多い。
確定2発であれば候補が一気に増えるので、1回の行動は許容する事も視野に入れたい。
ステロを撒くだけ、体力を半分削るだけなら他のポケモンでもできることなので、ディンルーのアイデンティティは潰せている。
現在はオボンの実持ちが大多数の為、オボンの回復込みで確2を取れるようにしたい。
+  対策ポケモンの例

外部リンク [編集]