ラティオス - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ラティオス [編集]

No.381 タイプ:ドラゴン/エスパー
特性:ふゆう(地面タイプの技を受けない)
体重:60.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
専用道具:こころのしずく(ドラゴンタイプとエスパータイプの技が1.2倍になる)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ラティオス809080130110110600ふゆう
ラティアス808090110130110600ふゆう
高速特殊竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ラティオス809080130110110600ふゆう
オンバーン8570809780123535おみとおし/すりぬけ/テレパシー
ドラパルト881207510075142600クリアボディ/すりぬけ/のろわれボディ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)こおり/むし/ゴースト/ドラゴン/あく/フェアリー
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/でんき/くさ/かくとう/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

特性「ふゆう」により、じめん無効


ドラゴン×エスパー複合の準伝説。同複合は対であるラティアスのみ。
こちらは攻撃的な種族値配分を持ち、第五世代まではフェアリーが不在だったこともあり、特殊アタッカーの頂点に君臨していた。
耐久面も数値は平均以上あり、多弱点・多耐性な点からもサイクル戦に向いた性質をしている。
第六世代以降は数値面のインフレやフェアリータイプの登場、エスパータイプへの逆風などの影響をもろに受け、かつての制圧力は大きく失われている。

第九世代ではダイマックスが廃止され、テラスタルに。特性、自身の火力や耐久などもあって相性は良いと言える。
一致テラスタルで片方の弱点を消しつつ火力を底上げしたり、不一致テラスも豊富なサブウェポンの火力上昇につながることが多い。
特に地面弱点のテラスタルは、耐性を切り替えつつふゆうで地面技無効と好相性。
ただし、自身はフィールドの恩恵を受けられないことは忘れずに。ダイマックス廃止やカプ系の不在によりフィールドが張られる機会は減ったものの、サイコフィールド下でも火力補強や先制技対策ができない、ミストフィールド下でもドラゴン技軽減や状態異常対策ができないのは痛い。

技方面ではサイコノイズを新規習得。威力はそこそこだがラティオスであれば一致ボーナスがかかるため比較的使いやすい。
また、専用技であるラスターパージがついに威力70から95に大幅強化され、サイコキネシス以上の威力を誇るメインウェポン候補に昇格した。
PPの少なさは持久戦が得意なラティアスとは異なりあまり気にならず、追加効果も優秀なため非常に有用。
他の新規習得技で有用なのはこだわりアイテムと相性の良いクイックターンか。
エアスラッシュ、はどうだんは前世代に引き続き習得できるが、相性の良かったマジカルフレイムは没収。炎技はテラバースト頼りになる。
他は天候パーティで活かせるウェザーボール程度。
ダブルバトル視点ではサイドチェンジの習得が個性的。多耐性・多弱点のタイプと相性が良く、覚えるポケモン自体も希少である。

環境的には素早さのインフレ・二極化が進んでおり、S110も速いとはいえ信頼の置ける数値とは言い難い。
タイプ相性では勝ち目がない上に専用アイテムで素早さを上げてくるハバタクカミ、同じくタイプ相性で不利な上に変化技での誤魔化しも効かないサーフゴー、圧倒的な素早さからの一致技は両方抜群で先制技だけでも致命傷になりかねないパオジアンなど、新顔にも強敵は多い。
しかし、火力と素早さを落としてまで耐久調整するならそれこそラティアスで足りがちなので、どちらかだけでも伸ばし切りしたい。
特に同速にはテツノドクガオーガポンなどがおり、最速にする意義は大きい。
高いサイクル適性を活かして、苦手な相手と対面しないようにする立ち回りが求められる。

+  専用アイテムこころのしずくについて


特性考察 [編集]

ふゆう
隠れ特性はなくこれのみ。かたやぶり持ちでないじめんの一貫を切れるのは大きいが、各種フィールドの恩恵を得られないなどデメリットも。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。能力低下が痛い。撃ち逃げやおきみやげとあわせて。
りゅうのはどう85(127)100-タイプ一致技。デメリット無し。めいそうとあわせて。
ラスターパージ95(142)100特防↓50%タイプ一致技。今作から威力が25アップし実用的な性能になった。
PP以外はサイコキネシスの上位互換なので基本的にこちらを推奨。
サイコショック80(120)100-タイプ一致技。特殊受け対策。
現環境では、ハバタクカミやいどオーガポンに通る。
サイコノイズ75(112)100回復封じタイプ一致技。威力は控えめだが、2ターン相手の回復動作を封じられる。
音技なのでみがわり貫通。のどスプレーと併用可能。
はどうだん80必中-対鋼悪。一致技との補完性が高い。控えめ眼鏡ならH振りバンギラスを高乱1。
なみのり90100-鋼に等倍。ヒードランドリュウズに。
10まんボルト90100麻痺10%鋼に等倍。アーマーガアエンペルトに。
かみなり11070麻痺30%同上。雨とあわせて。
シャドーボール80100特防↓20%対超。サーフゴーメタグロスに。
くさむすび20~120100体重依存威力不安定。100.1kg以上ならエナジーボール超え。
ディンルーヘイラッシャガチグマ等に。
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
浮遊と相性の良いはがねやほのおが有力候補。
物理技タイプ威力命中効果解説
クイックターン60100交代相手に負担を与えつつ交代。不利な相手からの逃亡や相手の交代読みで。
こだわりアイテムやりゅうせいぐんと相性が良い。
変化技タイプ命中解説
みがわり--補助技対策や、ふいうち読みで。
めいそう--特攻・特防を補強。特殊方面を補える。
おいかぜ--サポート用。味方のすばやさを強化。
トリック100メガネやスカーフとあわせて。
おきみやげ100自身の起点化回避や、後続の起点作りに。クリアボディやまけんきなどに弱いので注意。
リフレクター--物理アタッカー対策や起点作りに。Sが高く先制しやすい。
ひかりのかべ--特殊アタッカー対策や起点作りに。Sが高く先制しやすい。
シンプルビーム100ちからもちやさいせいりょくなど、相手の強い特性を潰す。
おきみやげと合わせて更に相手をガタガタに。
ダブルでのサポートにも。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
りゅうせいぐん
りゅうのはどう
一致技及び最大火力の強化。悪やゴーストの一貫を切る。
ラスターパージ
サイコショック
サイコノイズ
一致技を強化しドラゴンの弱点もなくす。
テラバーストドラゴンポケモン定番のテラスタル。ふゆうと合わせて多くの耐性を獲得。
ただ等倍になるとは言え、他のドラゴンより警戒すべき悪・ゴーストへの耐性は得られない。
テラバーストフェアリー・氷・虫に切り返す。ふゆうとの相性が良い。
10まんボルト
かみなり
ふゆうで弱点がなくなるが、耐性自体は多くない。
多くの鋼・フェアリーに対して電気技の一貫性が高まる。麻痺対策にも。
なみのり
クイックターン
サブウェポンの火力上昇もあるが、耐性も中々。
電気や草は元のタイプの都合上呼びにくいが、
こちらからの打点は草はともかく、電気相手は基本的に等倍止まりなことが多い。
はどうだん悪・虫に切り返す。はどうだんの威力が上がる恩恵も。但しフェアリーが一貫弱点として残る。
テラバースト悪・虫に切り返す。テラスタル前後で弱点の一貫も無い。
特に毒相手には、一部の複合を除けば一致エスパー技で切り返せる。
勿論対ドラゴンとしても単純に優秀だが、相手の鋼テラスには要注意。
ウェザーボール
テラバースト
ゴースト無効化。耐性は一気に失うが特性で無効2とまずまず。
テラバースト対フェアリー。どく状態にならず、格闘耐性も維持し、地面は特性で無効。
元タイプからエスパーは呼びにくいが、鋼相手が更にきつくなる。
テラバーストいたずらごころ無効。悪やゴーストを半減にできるが、虫とフェアリーは一貫する。
ミラーコート対策にもなるが、受け系に強いとはいえここまでする必要があるかは謎。
テラバーストでんじは無効。氷弱点が一貫し水と草も弱点に。テラバーストで役割対象を広げたいならあり。
くさむすび
エナジーボール
草、電、水耐性を維持しつつ粉技への耐性を得る。弱点数は1減るだけだが氷弱点は一貫。
エスパー技で弱点がつけるキノガッサモロバレルピンポに近い。
ステラテラバースト優秀な攻撃範囲を活かせる。耐性を維持しつつ火力を強化したい場合に都合が良い。
一発目ならドラゴンテラスとりゅうせいぐんの威力は変わらない。
+  使用率・採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

基本アタッカー型 [編集]

特性:ふゆう
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:C252 S252をベースに調整
持ち物:いのちのたま/たつじんのおび/こころのしずく/きあいのタスキ/じゃくてんほけん
確定技:りゅうせいぐん(優先)orりゅうのはどう/ラスターパージorサイコショック(併用可)
攻撃技:サイコノイズ/なみのり/クイックターン/かみなりor10まんボルト/れいとうビーム/シャドーボール/くさむすびorエナジーボール/はどうだん/エアスラッシュ/テラバースト(炎・鋼など)
補助技:おきみやげ/めいそう/ねごと/みがわり/シンプルビーム
テラスタイプ:ドラゴン/エスパー/ほのお/でんき/フェアリー/かくとう/はがね/どく/あく

高い特攻および素早さと、多数のサブウェポンで相手を粉砕する、ラティオスの基本形。
ハバタクカミが環境トップにいる事も考えるとラスターパージとサイコショックの同時採用もあり。

りゅうせいぐんとおきみやげのコンボも未だに健在。
事前にシンプルビームを撃っておけば、おきみやげでAC4段階ダウン。

こだわりメガネ型 [編集]

特性:ふゆう
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CS252orHC252をベースに調整
持ち物:こだわりメガネ
確定技:りゅうせいぐん/ラスターパージorサイコショック
選択技:サイコノイズ/りゅうのはどう/なみのり/かみなりor10まんボルト/れいとうビーム/シャドーボール/くさむすびorエナジーボール/はどうだん/エアスラッシュ/トリック/クイックターン/テラバースト(炎・鋼など)
テラスタイプ:ドラゴン/エスパー/ほのお/でんき/フェアリー/かくとう/はがね/どく/あく

火力を追求しこだわりメガネ+りゅうせいぐんで相手を粉砕する型。
無振りウルガモス程度なら先制確1にできる。

特にラスターパージの威力増加が大きく、受けに出てきたポリゴン2なども特防が下がればそのままごり押せたりする。
不利な相手が出てきてもクイックターンがあればダメージを与えつつ逃げられる。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:ふゆう
性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:CS252をベースに調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:りゅうせいぐん/ラスターパージorサイコショック
選択技:サイコノイズ/りゅうのはどう/なみのり/かみなりor10まんボルト/れいとうビーム/シャドーボール/くさむすびorエナジーボール/はどうだん/エアスラッシュ/トリック/テラバースト(炎)
テラスタイプ:ドラゴン/エスパー/ほのお/でんき/フェアリー/かくとう/はがね

こだわりスカーフを持つことで更なる速攻を仕掛ける。
同時に自身より遅いスカーフ、特性や積み技で全抜きを狙うポケモンを迎撃するのが主な目的。
S110以上のポケモンは弱点を突いて落とせる相手が多いことや、耐久調整の余力から通常のアタッカー型以上のタイマン性能を誇る。

おくびょうなら火力が下がるものの、スカーフを持ったドラパルトらの強力なドラゴンやブーストしてないテツノツツミなどを落とせたりする。

サポート型 [編集]

特性:ふゆう
性格:おくびょう
努力値:HSベース/CSベース
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ/オボンのみ/ウイのみ/メンタルハーブ
確定技:おきみやげ
優先技:りゅうせいぐんorりゅうのはどう/リフレクター/ひかりのかべ
選択技:ラスターパージorサイコショックorサイコノイズ/なみのり/かみなりor10まんボルト/れいとうビームorこごえるかぜ/シャドーボール/くさむすびorエナジーボール/はどうだん/エアスラッシュ/テラバースト(炎)

高い素早さによるサポートを狙う型。
両壁やおきみやげで起点を作り、強力な積みポケモンを降臨させるのが基本。
CやSが高いため、ちょうはつをされることが少なくサポートも決めやすい上、無振りでも攻撃性能が高い。また、壁を先制して張れるのでダメージを抑えやすい。
両壁&おきみやげはより耐久の高いユクシーでも可能なため、差別化のためにもSは最速推奨。準速だと最速ユクシーとほぼ変わらない。

壁張りにより確定数が変わりやすいのでウイのみ採用はあり。
壁張り以上に重点を置くならば、CSベースで汎用アタッカーに近い形での運用も充分考えられる。

ハバタクカミの無補正C252振りムーンフォースを耐えるにはH220 D84振りで超低乱数1。残りをS振りにする事で最速104族と同速。
最速を諦めるのは口惜しいが、半減実無しで耐えるにはこの位振るのが絶対条件となる。


対ラティオス [編集]

注意すべき点
S110からの一致こだわりメガネりゅうせいぐんによる超火力。
ラスターパージやサイコショックもあるため、特殊受けやとつげきチョッキ持ちアタッカーに強い。
アタッカーであっても補助技のレパートリーが豊富なため戦術の切り替えが利く。
こだわりアイテムならトリック、それ以外ならおきみやげと、後続へ繋げる動きも得意。
加えて壁張り等のサポートもこなせるため、アタッカーのイメージだけで行動すると起点を作られる恐れがある。
対策方法
より素早いポケモンで先制する
型が読みにくいポケモンのため、先手を取って一撃で沈めるに越したことはない。
こだわりスカーフ持ちも多いので同じスカーフ持ちか、ブーストエナジーで素早さを上げると安定する。
ハバタクカミテツノツツミトドロクツキ等。
サポート型にはアンコール持ちエルフーンが有効。
高火力ポケモンの先制技で縛る
変化技を持っていることもあるのでふいうちはやや通りにくいが、それでも対面から引かせることはできる。
こおりのつぶてなら変化技にも対応可能。
パオジアンセグレイブドドゲザンなど。
一致技を半減以下もしくは高い特殊耐久で抑えつつ反撃する
ラスターパージの試行回数を稼がれると強行突破される可能性があるので、有効打があるポケモンで行うのが望ましい。
格闘技の習得により鋼と悪は安定して受けられなくなったが、十分な特殊耐久があれば逆に弱点保険の起点にすることもできる。
オーロンゲバンギラスサーナイトサーフゴー等。
素早さを奪う
でんじは・トリックルーム等。ただし麻痺は素早さダウンが1/2なので、要調整。
起点になることを防ぐ
特性かちき・まけんき・クリアボディなどであればおきみやげが効かないため流星群を撃った後のラティオスに安定して出していける。

外部リンク [編集]