アグノム - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

アグノム [編集]

No.0482 タイプ:エスパー
特性:ふゆう(地面タイプの技を受けない)
体重:0.3kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
超単速攻ATHP攻撃防御特攻特防素早合計特性
アグノム751257012570115580ふゆう
エーフィ65656013095110525シンクロ/マジックミラー
クエスパトラ95606010160105481びんじょう/おみとおし/かそく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)むし/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)かくとう/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

特性「ふゆう」により、じめん無効


第四世代の準伝説である通称「UMA」の一角の単エスパー。種族値は典型的な高速アタッカー。
エスパーとしては珍しく高い攻撃と特攻を両立している一方、耐久面は物理・特殊共に低め。

単エスパーは一致技の威力に問題があり、積む隙を作らないとエースとしての運用が難しいのが短所。
だが特殊型はLAで習得したしんぴのちからにより、攻撃しながら確実に特攻を上げられるようになった。
わるだくみ、めいそうを積む隙を作る必要がなくなり、技スペースにも余裕が生まれることに。
ほのおフェアリー技を覚えるため、一致技が通じないはがねあくで止まらないのも評価点。
一方で威力そのものは低いため、可能な限り隙を小さくすることを考えると、結局は自身や味方での起点作りは前提。
あくには技自体が無効で積むことすらできないので、できるだけ一貫性を作ってから全抜きを狙うような運用で採用することになるだろう。

前世代までと同様、変化技もそれなりに豊富。高い素早さと攻撃を活かし、とんぼがえりやだいばくはつを併用したサポーターとしても優秀。
積み技を採用して高火力で押す戦法もあるため、見せ合いの時点では型が割れづらいのも長所となる。

仕様面ではダイマックスの廃止で物理技の威力不足が目立つように。
一方、元々ギリギリの火力で運用されるポケモンであることを考えると、相手に強引に耐えられなくなったという利点もある。
脆弱な耐性をテラスタルで補強し、火力も底上げできるようになっており、総じて仕様との相性は悪くない。
また、現環境でだいばくはつを覚えるポケモンの中ではメタグロスに次いで攻撃が高い(火力自体はエレキスキンAゴローニャのほうが上)。
ノーマルテラスタルすることにより、無補正A振りだけでH振りセグレイブぐらいまでは確定で持っていく超火力を発揮できる。
もちろんテラスタルの権利を切った上で使い捨てにすることになるが、一発技としての選択肢が増えたのは重要な要素。
ちなみにダブル補正を込みにしても、A特化+テラスタルでハチマキを持たせるとH振りガチグマをも持っていくほどの破壊力。
等倍で入るのであれば、耐えられる相手がほとんどいない痛烈な一撃となる。

前世代に引き続き、強力なゴーストやあくが環境に跋扈している点には注意が必要。
パオジアンハバタクカミといった上から縛ってくる相手が多いのも難点。

第九世代での新規習得技はどろかけ、テラバースト、すてみタックル、がむしゃらのみ。DLCではたきおとすを再習得した。
設定ミスで第八世代限定の技マシン・技レコード・教え技をHOMEからの転送時に思い出せるようになっていたが、Ver.2.0.1でそれらがSVでも思い出し可能になった。
とはいえ実用的な技は少なく、習得者が大幅に減ったサイドチェンジも耐久の低いアグノムでは優先度は低いだろう。



特性考察 [編集]

ふゆう
隠れ特性はなくこれのみ。
高速低耐久のアグノムにとって、耐性がひとつ増えるのは嬉しい。無償降臨からのアンコールも可能。
一方でサイコフィールドの恩恵を受けられず、技の補強やふいうち対策ができないのは超アタッカーにとって致命的。
かたやぶりで貫通されることも忘れずに。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
しんぴのちから70(105)90特攻↑100%タイプ一致技。やや命中不安。
追加効果が強く、あくタイプ以外の受け出しを許さない。
サイコキネシス90(135)100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
サイコショック80(120)100-タイプ一致技。特殊受け対策。火力が低いのでサイコキネシスとの同時採用もあり。
アシストパワー20(30)~100-タイプ一致技。能力上昇で威力上昇。
積み技や味方からのバトンタッチと併せて。
だいもんじ11085火傷10%対鋼。単エスパーで覚えるのは禁伝を除き自身のみ。
かえんほうしゃ90100火傷10%だいもんじと選択。威力で劣るが命中で勝る。
マジカルシャイン80100-対悪。一貫性は高いが威力はそこそこ。ムーンフォースは覚えない。
ドレインキッス50100HP吸収3/4威力は低いが回復効果付き。タスキ未消費時に再利用できる可能性が高まる。
わるだくみがあれば強力なダメージ&回復手段になり得る。
エナジーボール90100特防↓10%4倍ピンポイント。
くさむすび20~120100体重依存威力不安定。100.0kg以上ならエナジーボール超え。
シャドーボール80100特防↓20%対エスパー・ゴースト。鋼にも等倍。
10まんボルト90100麻痺10%ギャラドスペリッパーに。
かみなり11070麻痺30%雨下で必中。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
テラスタイプがステラなら威力100・使用後AC↓・テラスタルポケモンに抜群になる。
物理技タイプ威力命中効果解説
しねんのずつき80(120)90怯み20%タイプ一致技。怯みを狙えるが、やや命中不安。
サイコカッター70(105)100急所ランク+1タイプ一致技。命中安定。
れいとうパンチ75100凍り10%4倍狙い。ボーマンダ霊獣ランドロスいかくを受けると確1にできない。
唯一の氷技で、エムリットと異なりれいとうビーム等は覚えない。
ほのおのパンチ75100火傷10%ハッサムに4倍だが、特殊技の方が通りやすい。
かみなりパンチ75100麻痺10%ギャラドスに4倍だが、いかくがあるので特殊技の方が通りやすい。
ドレインパンチ75100HP吸収1/2対悪、鋼。特にバンギラスヒードランへ。現環境で唯一の格闘の攻撃技。
じゃれつく9090攻撃↓10%対悪。特にサザンドラトドロクツキに。たまに外す。
アクロバット55/110100-消費アイテムと併せて。エスパー技と範囲が被る。
とんぼがえり70100自分交代対エスパー・悪。攻撃しつつ撤退。不利対面回避に。
アイアンテール10075防御↓30%対フェアリー。命中不安。
だいばくはつ250100自分瀕死大ダメージを与えつつ退場。サポート後や散り際に。
自身のタイプとも相性が悪いゴーストに注意。
はたきおとす65/97100道具排除
+威力1.5倍
対エスパー・ゴースト。追加効果が優秀。
がむしゃら-100-相手のHPを自分と同じまで削る。タスキと併せて。先制技は覚えない。
変化技タイプ命中解説
わるだくみ-特攻を強化。決定力向上に。
ちょうはつ100変化技対策。素早いので使いやすい。
リフレクター-サポート用。味方の物理耐久を強化。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。
ステルスロック-サポート用。とんぼがえりやだいばくはつで退場可能。
でんじは90サポート用。地面は呼びにくいが、電気やひらいしん等に注意。
みきり-主にダブルで。習得者が少なくふういんされにくいため、まもるより優先。
トリック100メガネやスカーフと併せて。
バトンタッチ-わるだくみやみがわりと併せて。
アンコール100起点作りに。素早いので使いやすい。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
サイコキネシス
サイコショック
しんぴのちから
しねんのずつき
決定力の底上げに。ただし、エスパー技の通りは良くない。
シャドーボール対霊超。虫半減だが霊悪が一貫する。ふゆうと併せて無効タイプが3つに増える。
ドレインパンチ
テラバースト
対悪。ドレインパンチの火力と回復量増加。この場合、タスキとの相性が良い。
じゃれつく
マジカルシャイン
ドレインキッス
対悪。苦手な鋼には炎技があると立ち回りやすい。アタッカー型向け。
はたきおとす
テラバースト
対霊超。霊と悪が半減だが虫が一貫する。いたずらごころ無効。
だいばくはつだいばくはつの更なる威力強化に。霊技も透かせる。
10まんボルト
かみなり
かみなりパンチ
ふゆうと併せて弱点が無くなる。
テラバーストふゆうのおかげで弱点がエスパーのみに。
ただし、虫は半減なのでともかく、ゴーストや悪が等倍になったところで
アグノムの耐久では厳しいところ。
エナジーボール粉技無効およびエナジーボールの火力上昇に。
ラムの実が無くても、安全にわるだくみを積める。
だいもんじ
かえんほうしゃ
ほのおのパンチ
サブウェポンの強化に。
防御面では半減6タイプかつ弱点の地面もふゆうで透かせる。
アイアンテール
テラバースト
耐性が欲しい時に。
テラバースト対炎、地面、岩。ふゆうもあって特に地面相手にはかなり強い。
ただし、炎相手にはテラバーストを採用しない限り弱点が突けない。
テラバースト対電気。テラバースト採用でヒードランなどの4倍弱点持ちを突破できる。
れいとうパンチ
テラバースト
いかく込みH252霊獣ランドロスを無補正A振りれいとうパンチで中乱1、A特化で確1。
特殊型ならテラバーストが習得しないれいとうビームの代わりになる。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。攻撃範囲の広さを生かすなら。
一致技以外の補正は1.2倍だが、だいばくはつを併用した際に融通が利きやすい。
+  非推奨のテラスタル

努力値考察 [編集]

努力値配分HP攻撃防御特攻特防素早性格解説
配分の概要4--252-252性格役割対象などを記述

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

性格:おくびょう/せっかちorむじゃき(物理技採用時)
努力値:CS252 or S252 AC調整(物理技採用時)
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりメガネ
確定技:しんぴのちからorサイコキネシスorサイコショック/だいもんじorかえんほうしゃ
特殊技:10まんボルト/くさむすびorエナジーボール/シャドーボール/マジカルシャイン
物理技:れいとうパンチ/とんぼがえり/だいばくはつ
変化技:わるだくみ/ちょうはつ/ステルスロック/トリック

第四世代からの基本型である高速特殊アタッカー。
一致のエスパー技はもちろん、鋼に刺さる炎技はぜひ欲しい。

範囲は広いが火力は低く、積まないと弱点を突いても2耐え3耐えはザラ。
しんぴのちからを習得したため、攻撃しながら火力補強ができるようになった。

とんぼがえりを持たせるために性格で耐久を下げる場合や、わるだくみを安全に積みたい場合にタスキがあるとグッと安定感が増す。

物理アタッカー型 [編集]

性格:ようき/せっかちorむじゃき(特殊技採用時)
努力値:AS252 or S252 AC調整(特殊技採用時)
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/たつじんのおび/こだわりハチマキ
確定技:しねんのずつき
優先技:とんぼがえり/だいばくはつ
物理技:ドレインパンチ/ほのおのパンチ/かみなりパンチ/れいとうパンチ/じゃれつく/アクロバット/はたきおとす
特殊技:だいもんじ/くさむすびorエナジーボール
変化技:トリック/ちょうはつ/ステルスロック

エルレイドと同値のA125を活かした物理型。ただし一致技はしねんのずつき止まりであり、特殊型以上に火力不足が深刻。
物理型の真価は、特殊型にはないタイプの攻撃技による奇襲性能。特にドレインパンチやれいとうパンチの存在は大きい。
エルレイドとは素早さの差や一部の物理技の習得の違いなどから差別化できるが、上記のパンチ系は向こうも覚えることを留意。
また、とんぼがえりやだいばくはつでの相手への負荷が特殊型よりもかけやすくなる点もメリットの一つ。
ただし特殊型以上にイカサマに弱くなる。無補正A振り+不一致イカサマでも中乱数1発、せっかちの場合は確1。
ノーマルテラスタル+鉢巻だいばくはつでブラッキーまでなら確1なので突っ張ることもできるが、まもるに注意。

特殊型と違い攻撃方面の積み技が第九世代でも存在しないため、基本的には持ち物での補強やテラスタルよる威力上昇による補強が必要。
テラスタルをアグノムで切らない場合は基本的に4倍弱点狙いで運用することになる。
パーティ単位で重いポケモンを見定め、そのポケモンが4倍弱点持ちならそれに対抗できるサブウェポンを搭載するとよい。

小回りの利きやすさを重視、または一部の特殊技を採用するならいのちのたま、奇襲性能を高めるならこだわりハチマキがオススメ。
くさむすびやエナジーボールはしめりけラグラージに仕事をさせたくない時に候補となる。
こだわりハチマキを持たせる場合、トリックを覚えさせておくと特殊型やサポートタイプのポケモンが来た際に機能停止へ追い込める。

サポート型 [編集]

特性:ふゆう
性格:ようき/むじゃき(特殊技採用時)
努力値:HS252をベースに調整
持ち物:ひかりのねんど(壁採用時)/レッドカード/ノーマルジュエル/きあいのタスキ
確定技:ステルスロック/だいばくはつorとんぼがえり
物理技:しねんのずつき/ほのおのパンチ/れいとうパンチ
特殊技:サイコキネシスorサイコショック/だいもんじ/10まんボルト/くさむすび/マジカルシャイン/シャドーボール
変化技:ちょうはつ/リフレクター/ひかりのかべ

第五世代後期に流行り、現在でも採用が見られるサポート型。
高い素早さとアタッカー気質の種族値から、ちょうはつで妨害されにくいのが利点。
役目が済んだらA125のだいばくはつで後続を無償降臨可能。
また、一般ポケモンのステルスロック習得者としてはダグトリオに次ぐ速さ[1]

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:ふゆう
性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252をベースに調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しんぴのちからorサイコキネシスorサイコショック
攻撃技:かえんほうしゃorだいもんじ/シャドーボール/10まんボルト/くさむすび/マジカルシャイン/とんぼがえり
変化技:トリック

高速に磨きをかけることで、相手のスカーフや積み、がんせきふうじに強くなり、115族オーバーにも先制攻撃を狙うことができる。
耐久型にはトリックやとんぼがえりで対抗。

ひかえめとおくびょうの違い
ひかえめ
メジャーな対象への確定数が大きく変わる。
無振りガブリアス:サイコキネシスで確2。
無振りゲッコウガ:C特化10まんボルトで高乱1。
おくびょう
100族以上のスカーフ持ちや、ランク-1をされても相手を抜くためには必要。
最速スカーフガブリアス(あるいはがんせきふうじ被弾想定)、S1↑リザードンなどを完全に抜くためには補正が必要。
素早さ調整
補正無し180振り(実数値158)
最速スカーフ霊獣ランドロス抜き(ランク-1でも最速霊獣ランドロス抜き)。この型を使う以上最低限振りたいライン。
補正無し244振り(実数値166)
最速スカーフサザンドラ抜き。マジカルシャインを搭載するならここまで欲しい。
補正無し252振り(実数値167)
最速100族のスカーフorランク+1と同速。安全に抜くには補正あり必須。
補正あり156振り(実数値170)
最速スカーフガブリアス抜き(ランク-1でも最速ガブリアス抜き)。補正ありなら必須ラインか。

相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対アグノム [編集]

注意すべき点
物理・特殊・サポートのいずれも考えられるため、型が読みづらい。
アンコール・ちょうはつ・トリックと耐久型対策も豊富。特殊型は積み技もある。
有利なアタッカーで攻めようにもスカーフとんぼがえりで逃走、サブウェポンで役割破壊、だいばくはつで相打ちの危険があり、手の内がわからないうちは危険。
対策方法
耐久は低いので、弱点技や高火力のポケモンで一気に落としたい。
先制技のかげうち・ふいうちは特に有効。ふゆうなのでサイコフィールドに阻害される恐れもない。
ゴーストはだいばくはつ無効、悪はしんぴのちから無効と耐久面でも有利。

外部リンク [編集]


[1] 厳密にはダグトリオ=メテノ(コア)>アグノムだが、メテノは戦闘中のフォルムチェンジ前提なので除外。