クエスパトラ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

クエスパトラ [編集]

No.0956 タイプ:エスパー
通常特性:びんじょう(相手の能力ランクが上がったとき、自身も同じだけ上昇する。)※ヒラヒナのとき「きけんよち」
     おみとおし(自分が場に出た時、相手の持ち物がわかる)
隠れ特性:かそく(毎ターン素早さが1段階上がる)
体重  :90.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
高速特殊超HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
クエスパトラ95606010160105481びんじょう/おみとおし/かそく
エーフィ65656013095110525シンクロ/マジックミラー

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)むし/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)かくとう/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第九世代初出の単エスパー。鳥のような見た目とは裏腹にひこうはついていないが、はねやすめは覚える。
特殊アタッカーとしては比較的無駄の少ない種族値配分ながら、合計種族値の低さからパッとしない。
しかし強特性かそくと、専用技ルミナコリジョンにより、ターン経過で高い突破力を発揮する。

ルミナコリジョンは威力こそ80と並だが、命中安定かつ100%で相手の特防を二段階低下させる高性能な技。
特防ダウンを考えると半減であっても安易な受け出しはできず、無効の悪タイプ以外は安定して受けることが難しい。
さらに特性かそくで同時に素早さも上がっていくため、どんどん手が付けられなくなる。

またエスパーの例に漏れず変化技も充実している。特筆すべきはバトンタッチの習得。
めいそうやかそくなどによる能力上昇を後続に引き継がせることができる。
変化技に技スぺを割いても、ルミナコリジョンだけあれば対特殊受けの役割を損なわないのも強み。
このため、不遇気味な単エスパーの中でも独自の需要があり、採用機会はそれなりに多め。

ダブルではかそく持ちのさいみんじゅつ使いという点を活かした重力催眠パーティでの需要も存在する。
前述した通りターンを稼げばルミナコリジョン+かそくで強行突破が可能なことから相性が良い。

前述した悪タイプや、かそくの上から動いてくる先制技、能力ダウンをリセットされる強制交代技は天敵となる。
特にバンギラスはルミナコリジョン無効+砂嵐で特防1.5倍であり、有効打がかくとうテラバーストのみと相性最悪。

単純なアタッカーとしては長所も短所も多いため、サポーターとしての側面も活かしながら上手く立ち回りたい。

耐久無補正性格でCかSに振り切った余りの努力値252をすべてHに入れるとBD合計を超えてしまう。
この場合はHに84or92、余りBDと振り分けると合計耐久指数を最大にできる。

碧の仮面では新規技はさわぐのみとほぼ強化はされず。
一方でヤミラミが久方振りにじゅうりょくを再習得。
かそくを積んだこちらに先んじてじゅうりょくを展開できるようになった。



特性考察 [編集]

びんじょう
専用特性。相手の能力が上がる度に、自分の能力も上がる。ものまねハーブと同様、味方の能力上昇には反応しないので注意。
積み技で素早さを逆転されたり、詰みに持ち込まれる危険が減るほか、ものまねハーブを持たせておくと特性と同時発動して2重に積める。
能動的に利用するのは難しく、積みに誘導してひっかけるというピンポイントなチャンスでの登板となる性質上影は薄い。
低下については便乗しないため、ムラっけなどを相手にすると一方的に恩恵にあずかれる。
おみとおし
戦闘に出したときに、相手の持ち物を確認できる。ダブルでは両方の持ち物を見破る。
優秀な特性だが、他2つの独自性が大きいので、選択肢程度に留まる。
今作の同特性としてはオンバーンマシマシラに次ぐ素早さ。相性の良いトリックも覚える。
かそく
隠れ特性。ターンごとに素早さが上昇。他の所有者はバシャーモメガヤンマのみと希少。
準速でも1回の発動でマルマインを抜ける。豊富な変化技やアシストパワーと相性が良い。
バトンタッチも覚えるため、後続に素早さ上昇を引き継がせることも可能。
スキルスワップを習得するため、ダブルでは相方の素早さサポートに使える。
トリックルーム下では逆効果になるので注意。仮に自分で使いたい場合は他の特性にしよう。
統計としては95%以上がこの特性となっている。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ルミナコリジョン80(120)100特防↓↓100%タイプ一致専用技。追加効果が強力で、差別化にも有用。
サイコショック80(120)100-自分の特攻と相手の防御でダメージを計算する。
ハピナスなどの特殊受けを意識するなら。
アシストパワー20(30)100-能力ランクが1上がるごとに威力+20。かそくやめいそうと合わせて。
マジカルシャイン80100-対悪。ドラゴンにも刺さる。
シャドーボール80100特防↓20%対霊。鋼にも等倍で通る。
エナジーボール90100特防↓10%対水地。ディンルーラグラージなどに。
ラスターカノン80100特防↓10%対フェアリー。パオジアンオーロンゲなどに。
ハイパーボイス90100-ノーマルテラスタル前提。みがわり貫通。
テラバースト80<120>100-テラスタル時テラスタルタイプに変化し、A>Cなら物理技になる。
物理技タイプ威力命中効果解説
イカサマ95100-相手のこうげきを参照して計算する。対物理アタッカー向け。
でんこうせっか40100優先度+1どうしても先制技が欲しいなら。
とびつく50100素早↓100%サポート用。
変化技タイプ命中解説
まもる-かそくのターン稼ぎに。
みがわり-かそくのターン稼ぎや状態異常対策に。バトンタッチで引き継げる。
めいそう-特攻・特防を補強。居座って殴るかバトン用に。
フェザーダンス100リフレクターと違って重ね掛け可能だが、交代で解除される。
はねやすめ-HPを半分回復。素の耐久は低いので、めいそうやフェザーダンスなどと併せて。
バトンタッチ-めいそうやかそくびんじょうと併せて。
さいみんじゅつ60催眠技。命中不安。
トリック100メガネやスカーフなどと併せて。おみとおしと相性が良い。
リフレクター-味方の物理ダメージを半減。
ひかりのかべ-味方の特殊ダメージを半減。
スキルスワップ-ダブル用。味方にかそくを渡す。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
ルミナコリジョン
サイコショック
アシストパワー
一致技の威力上昇。弱点のケアは他任せになる。
マジカルシャイン
テラバースト
対虫悪、かつ格闘耐性を維持。鋼に徹底的に弱くなる以外は攻防両面で優れる。
テラバースト対悪・鋼。どちらもエスパー半減以下かつ環境に一定数いるため、刺さる場面は多い。
悪・虫にも耐性を得る。対エスパーが難点。
ハイパーボイスゴースト対策。かげうちによる縛りを解除。
テラバースト対虫鋼において攻防両面で優利になるテラスタイプ。
ラスターカノン
テラバースト
耐性が多く、格闘は元タイプゆえ呼ばない。鋼で止まるのと、霊悪は等倍で押し切ってくるのが難点。
テラバースト連撃ウーラオス意識の水耐性。鋼を半減しつつ等倍で攻撃できる。
シャドーボールしんそく、フェイント、マッハパンチなどが無効。虫半減だが霊悪が一貫する。
テラバースト虫弱点を半減しつつ闘耐性を維持。エスパーは呼びにくいが鋼で止まる。
テラバースト加速には痛手の電磁波を含め電気無効。超を半減する鋼に刺さる。
イカサマ
テラバースト
本来弱点のゴースト・悪に耐性を得る。虫弱点が一貫するがマイナーなのは救いか。
縛られやすいかげうちorふいうちなどの先制技を半減。
相手のいたずらごころによる変化技も受けなくなる。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。
+  採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

アタッカー型 [編集]

特性:かそく
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/オボンのみ
確定技:ルミナコリジョン/マジカルシャイン
優先技:まもる
選択技:シャドーボール/テラバースト(格闘・炎・地面)/めいそう/さいみんじゅつ

専用技ルミナコリジョンを主軸としたアタッカー型。
特性はかそく一択。

ルミナコリジョンとかそくにより、悪タイプや余程の耐久の持ち主でもない限り安易な受け出しを許さない。
例えばH252ウルガモス程度であれば、一見不利に見えるがC252ルミナコリジョン→シャドーボールで確定で落とせるため、テラスタルされてタイプを変えられない限りは突っ張っていける。

テラスタイプはノーマルであれば一般的なミミッキュに対面からでも勝てる。
他に耐久を意識して2ウェポンならフェアリー、テラバースト採用でドドゲザンや対鋼or鋼テラスタルに対抗するなら格闘・炎・地面が良い。

アシストパワー型 [編集]

特性:かそく
性格:ずぶとい
努力値:HB252 or S調整残り耐久
持ち物:ナモのみ/たべのこし/ラムのみ/カゴのみ
確定技:めいそう/アシストパワー
優先技:はねやすめorねむる(カゴのみ)/みがわり/まもる
選択技:マジカルシャイン/テラバースト(格闘)/リフレクター/バトンタッチ

アシストパワーを主軸とした耐久アタッカー型。
特性かそく持ちでかつアシストパワー持ちというのは初。
残り続けるだけでアシストパワーの火力も自然と上がっていく。

自身の能力値を上げるため、上手く決まればそのまま全員倒していけるのが強みで、
ランクによるステータス変動こそてんねんに潰されるものの、
アシストパワーの威力アップ部分はてんねんでも無効化されないので積んでいれば強引に突破できる。

難点は、火力が出るまでが遅い点。
最高性能は素晴らしいものの、1ターンめいそうを積んだ段階だとアシストパワーの威力は80。弱点を突いても一撃で倒すのは難しい。
もう1ターン、2回積めれば大抵の等倍相手は一撃で落とせるようになるので、その2ターン分の猶予をどう稼ぐか。
エスパー技なので悪に無効化されるのも辛いが、補完用の攻撃技を入れるのも悩む窮屈さ。
事前に壁サポート等があれば安定する。

はねやすめを活かして耐えるのが安定しやすいが、みがわりの場合は変化技などを防げると有利になりやすい。どちらを使うかはお好みで。

S調整する際は、先手めいそうや先手みがわりを誰に決めたいかで決めるといいだろう。
かそく込みか、素の状態かでも変わってくる。

サポート型 [編集]

特性:かそく
性格:おくびょう/ずぶとい
努力値:H252 S調整 残り耐久
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ/オボンのみ/ラムのみ
確定技:ルミナコリジョン/リフレクターorひかりのかべ(両立可)
優先技:バトンタッチ
攻撃技:マジカルシャイン/テラバースト
変化技:まもる/みがわり/めいそう/さいみんじゅつ/はねやすめ

主に先発で壁展開をするサポート型。
ルミナコリジョンの高い突破力のお陰で、ちょうはつで機能停止しづらいのが強み。

隙があれば、かそくをバトンタッチしてエースに繋いだり、
エスパーの一貫ができた後に再登場してスイーパーになったりと柔軟な立ち回りが可能。

やれることは多いが、種族値自体は不足気味なので詰め込みすぎないように注意。
特に耐久面は壁・タスキ前提であり、信用できる値ではない。
先手で壁を張れるように最速が推奨されるが、かそく込みでS調整も考えられる。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対クエスパトラ [編集]

注意すべき点
特性のかそくびんじょうに加え、バトンタッチやダブルでのスキルスワップといった選択肢もあり、積みアタッカー展開には特に向く。
アシストパワーにより、積み切った場合だとてんねんでの受けも許さない。
専用技のルミナコリジョンは威力80+特防2段階ダウンと抜きん出た性能を備え、半減受け出しで凌ごうともそのままゴリ押しで大打撃を受けかねない。
テラスタイプはシングルだと格闘の採用率が非常に高く、ルミナコリジョン無効の悪タイプを出しても安心はできない。
ダブルでは隣のポケモンでじゅうりょくを展開し、上からさいみんじゅつを連打してくる戦術も存在。
対策方法
能力低下や追加効果を防ぐ特性や持ち物があればルミナコリジョンを無力化できる。
アーマーガアは超技半減+ミラーアーマーで抑えやすく、サブウェポンもシャドーボール以外は半減。
防御面は脆いので弱点を突けば大ダメージを与えやすい。かそくからのリフレクターやひかりのかべ、めいそうで耐えて反撃してくる可能性もあるので早めに攻めたい。

外部リンク [編集]