イルカマン - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

イルカマン [編集]

No.0964 タイプ:みず
特性:マイティチェンジ(手持ちに引っ込めるとマイティフォルムに変化する)
体重(ナイーブ):60.2kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
体重(マイティ):97.4kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
ポケモンHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
イルカマン(ナイーブ)10070725362100457マイティチェンジ
イルカマン(マイティ)1001609710687100650マイティチェンジ
高耐久水物理ATHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
イルカマン(マイティ)1001609710687100650マイティチェンジ
ギャラドス95125796010081540いかく/じしんかじょう
連撃ウーラオス100130100636097550ふかしのこぶし

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第九世代で登場した単みずタイプのポケモン。
元々の種族値は控えめだが、専用特性「マイティチェンジ」によるフォルムチェンジが特徴。
フォルムチェンジ後は種族値が禁止級伝説ポケモンに肉薄する650になる。特に攻撃種族値は160まで上がり、これはラムパルドに次ぐ現環境の一般ポケモン2位タイ。
ほかの種族値はほぼ均等に割り振られており、並以上の耐久と素早さを持つ。両刀にすることも可能ではあるが、現環境で特殊技の採用はほぼ皆無。

最大の武器は専用技「ジェットパンチ」。先制技ながら威力60という強化版アクアジェット。
A特化+ハチマキ+水テラスタルでのジェットパンチの火力指数は41940と、先制技としては破格の威力。
これはA特化ガブリアスのげきりん(火力指数36000)をゆうに上回る。
水技を受けられる相手が居なければ、これ一本で試合が決着しかねない圧倒的な制圧力を発揮する。

相手に負担をかけつつフォルムチェンジするのが理想的で、相性の良いクイックターンを覚える。
しかしイルカマンがいる時点で読まれる可能性は高く、水無効特性持ちを出されると厄介。
「インファイト+だっしゅつパック」という手もあるが、こちらはゴーストに無効化される。
相手のパーティをしっかり確認して、場合によっては通常交換も視野に入れる必要がある。

サブウェポンはそれなりにあるが、単タイプかつ実質特性なしということもあり、過信はできない。
だからと言ってジェットパンチをはじめとした水技を中心とした構成にすると水無効特性で止められかねない。
パーティメンバーと協力してうまく水の一貫性を作れるかどうかが活躍できる鍵となる。
また相手の選出誘導力が強いため、イルカマンを起用しない裏の択を用意できればなおよい。

癖が強いポケモンながら、レギュレーションC以前の環境において上位の採用率を保っていた。
しかし、ホーム解禁により技範囲が非常に似ており、汎用性の高い連撃ウーラオスが登場。
大きく使用率を落としたが、先制技の火力や弱点の少なさを活かして差別化をはかりたい。

なお努力値のAに振り切った余りを耐久に回す場合、ナイーブフォルムとマイティフォルムで耐久指数が最大になる配分が異なる。
マイティフォルムではH全振りで問題無いが、ナイーブフォルムではH124余りBDと振ることで耐久指数が最大となる。
ナイーブフォルムは基本的に交代するだけなので、クイックターンを使用する前に先制技で削られる可能性などを考えて判断したい。



特性考察 [編集]

マイティチェンジ
隠れ特性は無くこれのみ。
一度引っ込んだ時点でマイティフォルムにチェンジし、種族値が大幅に強化される。
マイティフォルムになってから再度引っ込んでもナイーブフォルムに戻ることは無い。
発動後は実質特性無しで戦わないといけなくなる点は留意。
コマンド以外で引っ込める手段としてはクイックターン、だっしゅつパック+インファイトなどがある。
なお特性の上書きや無効化は効かないので、そうした手段でフォルムチェンジを妨害されることは無い。
またさいきのいのりで復活してからの登場では瀕死時のフォルムが維持される。
つまり「ナイーブフォルムで瀕死になる→さいきのいのり→再登場」ではフォルムチェンジしないので注意。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
クイックターン60(90)100交代タイプ一致技。マイティチェンジの発動用に。とんぼがえりは覚えない。
外したり無効化されると交代できない点に注意。
ジェットパンチ60(90)100優先度+1タイプ一致専用技。アクアジェットより高威力。
ウェーブタックル120(180)100反動1/3タイプ一致技。高威力だが反動に注意。
れいとうパンチ75100凍り10%水物理安定のサブウェポン。
アクロバット55/110100持ち物なしで
威力2倍
消費アイテム必須。
オボンのみ、きあいのタスキ、だっしゅつパックあたりが候補。
インファイト120100BD↓火力・命中共に申し分ないが、耐久が下がる。
だっしゅつパックによるマイティチェンジの発動にも。
ドレインパンチ75100HP吸収回復効果付き。ビルドアップと相性が良い。
ウェーブタックルの反動のケアにも。
特殊技タイプ威力命中効果解説
テラバースト80<120>100-自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
てだすけ-ダブルバトル用。味方の火力を補助。
アンコール100後続のサポートやマイティチェンジ発動のチャンスを作る。
ビルドアップ-攻撃・防御を補強。HP吸収技と合わせたビルドレイン戦法も。
くろいきり-主にダブルでの積み技・積み特性対策。タマゴ技。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
のしかかり
からげんき
ゴースト無効だがそれだけ。黒馬バドレックスを意識するなら選択肢だろうか。
テラバースト対草。火傷無効。
ウェーブタックル
ジェットパンチ
アクアブレイク
クイックターン
タイプ一致補正が1.5から2倍に。ジェットパンチによる圧力をさらに強くする。
テラバーストマヒ対策に。弱点の地面は呼びにくい。
テラバースト草、電気半減。粉技無効。
れいとうパンチ対草竜。補完性は高い。ただし耐性は劣悪。一応炎は呼びにくい。
インファイト
ドレインパンチ
いわゆるサブウェポンの強化。鋼の打点にも。
テラバースト草半減。毒無効だが、耐久が低いのでいかせない。
テラバースト対電気。電気無効。草が一貫するので氷技が欲しい。
アクロバット草半減だが電気は一貫。消費アイテムを持たせるなら。
しねんのずつき耐性が少なく、元の耐性との補完も無い。
テラバースト草に耐性を得り電気も等倍に。炎・岩は呼びづらいが飛行だけには注意。
テラバースト草が一貫する。
テラバーストテラバーストでハバタクカミを見るなら。
げきりん
テラバースト
草、電気半減。
テラバーストいたずらごころ無効。弱点を突いてくる格闘への対抗策が欲しい。
アイアンヘッドフェアリー対策。
テラバーストドラゴンに強く出たいなら。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

こだわりスイーパー型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき
努力値:A252 H124 残りBD/A252 S252
持ち物:こだわりハチマキ/こだわりスカーフ
確定技:ジェットパンチorウェーブタックル(両立可)/クイックターン
選択技:インファイト/れいとうパンチ/からげんき
テラスタイプ:みず

こだわりアイテムを持たせ、先手を取って高威力のみず技を押し付ける型。

ハチマキの場合は高威力ジェットパンチで有無を言わさず削れた相手を倒しきるシンプルな戦法。
テラスタイプもジェットパンチ一点特化のみずを最優先。
後続にあめふらしペリッパーや設置技を使えるポケモンを並べておくのが理想。

A特化ハチマキ雨テラスタルジェットパンチの火力指数は驚異の62820。
無振りガブリアス程度なら確定1、H4振りキノガッサが半減にもかかわらず25%の低乱数1。
事前にステルスロックを撒いていればそのまま落としてしまえる。

スカーフの場合はすばやさを高めてウェーブタックルで抜いていく運用となる。
先制が保証されるわけではないが、技威力の差でハチマキジェットパンチの約1.33倍のダメージを叩き出す。
また、素のすばやさを高めることで先制クイックターンでフォルムチェンジできる対面を増やせるのも強み。
ほとんどの相手にウェーブタックルを先手で撃ち込めるため、スカーフ型ではジェットパンチは選択肢にとどまる。
先制技自体は有用なことに変わりないため両立も考えられるが、みず技で3枠が埋まる点に注意。

打ち分けアタッカー型 [編集]

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252ベースで調整
持ち物:いのちのたま/しんぴのしずく
確定技:ジェットパンチorウェーブタックル(両立可)
優先技:インファイト(推奨)orドレインパンチ/れいとうパンチ
選択技:クイックターン/くさむすび/テラバースト

こだわりアイテムを持たせないことで打ち分けができるようにする型。
いのちのたまを持たせればサブウェポン含めすべての技の火力を底上げできる。
最大HP1/10の反動をどうしても嫌うならしんぴのしずく。

クイックターンに関しては技スペースを消費してしまい、広範囲への打ち分けができることを強みとするこの型とのシナジーが薄いと感じたため選択技とした。

特殊技のくさむすびは主にヘイラッシャや水テラスキョジオーンピンポイント。
基本的に、控えでイルカマンが苦手な相手を処理できるようにしたほうがいいだろう。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対イルカマン [編集]

注意すべき点
一般ポケモンの中でも極めて高い合計種族値で、特に攻撃種族値160は圧倒的。
特に雨+水テラスタル+鉢巻のA特化ジェットパンチは無振りガブリアスを先制で確1と、等倍ではまず受けられない超火力。
S100未満の相手にはウェーブタックルでさらに高い火力を叩き出せる。
アタッカーとはいえ変化技も最低限のものがあり、積み技のビルドアップやちょうはつ、アンコールといった耐久型を狩る技も持っている。
対策方法
サブウェポンの攻撃範囲は氷と格闘がメインで、それほど広いわけではない。
積みを無視できる水半減の物理受けであるてんねんヘイラッシャ、地面技は覚えないのでちょすいドオー
水を含む3タイプをすべて半減できるヤドランマリルリなどが効果的。
またフォルムチェンジのために一度引っ込む必要があるので、その隙にリフレクターを張ったり積み技を使うのもよい。
水技半減の晴れにしたり、ジェットパンチ無効のサイコフィールドを張るのも有効。

外部リンク [編集]