カエンジシ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

カエンジシ [編集]

No.0668 タイプ:ほのお/ノーマル
通常特性:とうそうしん(相手が自分と同じ性別なら技の威力が1.25倍、異性の場合は0.75倍になる。性別不明には効果なし)
     きんちょうかん(相手がきのみを使えなくなる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)
体重  :81.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
速攻特殊炎HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カエンジシ86687210966106507とうそうしん/きんちょうかん/じしんかじょう
ゴウカザル761047110471108534もうか/てつのこぶし
マフォクシー756972114100104534もうか/マジシャン
ヘルガー7590501108095500はやおき/もらいび/きんちょうかん

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/かくとう/じめん/いわ
いまひとつ(1/2)ほのお/くさ/こおり/むし/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)---
こうかなしゴースト

第六世代出身の、唯一のほのお×ノーマル複合。性別で見た目が大きく異なるが、性能は同じ。
特攻と素早さが高めなアタッカー気質の配分。
種族値は手堅く纏まっているが、サブウェポンの範囲が狭く、一致技の通りが悪い相手への有効打に欠ける。特に一致技を双方半減するいわタイプは厳しい。
特性もあまり有力なものを持たず、あくびやおにびを撒くうえできんちょうかんがラムのみ対策になる程度。
ほのおタイプのアタッカーとしてはより火力に優れたポケモンが存在するうえ、もう一つの一致技であるノーマル技は弱点を突けないのも難点。
素早さがインフレ気味な現状ではS106という数値も当てにならず、より高速・高火力なアタッカーに処理されやすい。

ミミッキュハバタクカミの一致技を双方半減以下に抑える数少ないポケモン(ほかはタギングルのみ)。
しかしサブウェポンや変化技を考慮すると特別優位というわけではなく、ピンポイントメタとしての採用は難しい。
一方トップメタであるサーフゴーに対してゴースト技に無償降臨できるほのおタイプという点は新たな個性になっている。ただしきあいだまには注意。

変化技や小技はそれなりに豊富。ほのおタイプお馴染みのおにびのほか、がむしゃら、ちょうはつ、あくび等。
特にあくびはいたずらごころニャオニクス♂サンダースエーフィに次ぐスピードで撃て、ほのおでもノーマルでも単独1位。
第九世代の新技は物理技が多く、特殊型で有用なものは見当たらない。
失った技についても大した影響は無く、できることについては従来と概ね変わりない。



特性考察 [編集]

きんちょうかん
相手のきのみ消費を無効にする。
おにび、あくびを状態回復を無視して撒いたり、半減実を持った4倍相手に確実な突破を図れる。
出た時点でアナウンスがあるが、テラスチェンジかがくへんかガスじんばいったい以外の特性より素早さに関係なく先に発動するので、素早さ判定はできない。
ほかの特性でないことがバレるデメリットはあるものの、元々カエンジシはほかの特性が微妙なので大して問題にはならない。
自分がいなくなると効果が切れる。状態異常を撒く役割の場合は場持ちを意識するか、相手を素早く処理する必要がある。
通常の手段以外で消費する方法(技ほおばる、特性はんすうの発動など)は阻止できないので注意。
とうそうしん
同性相手に技の威力が上昇、異性だと低下。無性別相手は実質効果無し。
ダブルバトルで全体技を用いる際も、ポケモン毎にダメージ補正が変わる。
同性相手の場合、特攻252振りで種族値149相当になる。異性の場合は同条件で種族値68相当にまで下がる。
性別が固定の相手を役割対象にするのであれば、それと同じ性別にすることで突破しやすくなる。

現環境ではカエンジシで先手が取れる相手のうち、♂しかいないポケモンにエルレイド霊獣ランドロステラパゴスがいる。
ウーラオスや歴代御三家なども性別比が♂に偏っているので、とうそうしんが発動する機会が多い。
技構成次第では射程圏内に入る可能性もあるので、アタッカー型であれば♂の方が優先度は高いか。
なお、♀固定のポケモンとしてはオーガポンがいるが、素早さで負けているため耐久に努力値を割いた型でない限りは非推奨。
ダメージ以外には変化が無いので、変化技も絡めることでデメリットを緩和可能。
ただし第九世代でメロメロを習得できなくなったので、なかまづくりで多少緩和できる程度。
+  性別固定のポケモン一覧
じしんかじょう
隠れ特性。相手を倒したときに攻撃が上昇。
無補正A252振りで1段階上昇した場合、A種族値128の無補正A252振りと同程度になる。
一方でC4振り程度だと、特攻がC種族値78の無補正252振りと同程度に落ちるので調整が必要。
物理技は多めに習得するが素の攻撃種族値が同特性最低値で、ほかと比べリターンが不足気味。
採用するのであれば、オーバーヒートを併用して1体目を突破後に物理型にスイッチする使い方か。
なかまづくりを覚えられるので、ダブルでの特性書き換えサポートとしての起用も考えられる。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。連発には向かない。撃ち逃げ向き。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。高威力・命中不安。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。中威力・命中安定。
ほのおのうず35(52)85バインドタイプ一致技。あくびやしめつけバンドと併せて。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
ハイパーボイス90(135)100-タイプ一致技。みがわり貫通。ダブルでは相手全体攻撃。
テラバースト80(120)100-テラスタルに合わせて技タイプが変わり、ランク込みでA>Cなら物理技になる。
テラスタル無しでもタイプ一致技として使える。
じしんかじょう発動で物理技に変わることも。
あくのはどう80100怯み20%対ゴースト。怯みを狙いやすい。
バークアウト5595特攻↓100%対ゴースト。追加効果が優秀。ダブルでは相手全体攻撃。
物理技タイプ威力命中効果解説
フレアドライブ120(180)100火傷10%
反動1/3
タイプ一致技。反動が痛い。
ニトロチャージ50(75)100素早さ↑タイプ一致技。殴りつつ加速。
対ミミッキュを採用目的とする場合、皮を剥ぐ際に有用。
すてみタックル120(180)100反動1/3タイプ一致技。高威力だが反動あり。
くさわけ50100素早さ↑殴りつつ加速。そうしょくに通らないが、炎技で対処できる。
ワイルドボルト90(135)100反動1/4対水。威力は高いが反動が痛い。
サイコファング85100壁破壊対格闘。追加効果が優秀。
かみくだく80100防御↓20%対ゴースト。エスパーにも抜群。鋼にも等倍。
アクロバット55/110100持ち物なしで
威力2倍
対格闘。ノーマルジュエルなど消費アイテムと併せて。
がむしゃら-100-削り技。きあいのタスキやこらえると併せて。
変化技タイプ命中解説
ちょうはつ100変化技対策。素早いので使いやすい。
みがわり-変化技対策や、がむしゃらと併せて。
あくび-妨害技。きんちょうかんならラムカゴ無効。
おにび85物理アタッカー対策。きんちょうかんならラム無効。
なかまづくり100とうそうしんの場合、異なる性別の相手の弱体化に。耐久型にはあまり効果が無い。
ダブルでは味方の物理アタッカーにじしんかじょうを渡すことも可能。
ほえる-積み技対策。みがわり貫通。ぼうおんには無効。
てだすけ-ダブル専用。相方をサポート。
こらえる-がむしゃらやカムラのみ等と併せて。
+  採用率の低い技

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
ハイパーボイス
すてみタックル
タイプ一致技の強化。弱点も耐性も1つのみになる。
オーバーヒート
だいもんじ
かえんほうしゃ
フレアドライブ
タイプ一致技の強化。
テラバースト対地岩。水も半減。
ワイルドボルト
テラバースト
麻痺無効。地面が一貫する。
ソーラービーム
テラバースト
対水地岩。炎技との相性補完に優れる。粉技無効。
テラバースト格闘と岩が一貫する。
テラバースト岩半減だがそれ以外の利点は少ない。
テラバースト地面が一貫する。
テラバースト水が一貫する。
アクロバット
テラバースト
地面無効。岩が一貫する。
サイコファング
テラバースト
耐性が少なく、元の耐性との補完も無い。
テラバースト岩が一貫する。
テラバースト水と格闘が一貫する。
テラバースト格闘無効。
テラバースト耐性も多く本来弱点の水を半減するが、ドラゴンに更に弱くなる。
あくのはどう
かみくだく
いたずらごころ耐性の獲得。格闘が一貫する。
テラバースト地面・格闘技が一貫するものの、岩技を半減できる。
ハバタクカミを重くみるならパワージェムを耐えて反撃できる。
テラバースト単純にドラゴンを相手するならこちら。炎・フェアリーの相性は良い。
ステラテラバースト複合タイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

特性:きんちょうかん/とうそうしん
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/ラムのみ/パワフルハーブ
確定技:かえんほうしゃorだいもんじorオーバーヒート/ハイパーボイス
優先技:あくのはどう
攻撃技:はかいこうせん/ソーラービーム/がむしゃら/ニトロチャージ/テラバースト
変化技:みがわり/ちょうはつ/あくび/おにび/にほんばれ

種族値に沿ったおくびょうCSの特殊型。
タイプ上サーフゴーラウドボーンに強く出られるが、こちらのメインウェポン両方が半減以下になるラウドボーンへの役割遂行のためにはあくのはどうが必要になる。

きんちょうかんならラムのみやカゴのみを無視して「あくび」で負担をかけることが可能。
攻撃範囲を拡大できるテラバーストも有用。

無振りガブリアスに対しハイパーボイスで乱2。
H252サーフゴーに対し、持ち物なし無補正C252オーバーヒートで確1。かえんほうしゃは確2、だいもんじでは中乱数。
ちなみに無振りサーフゴーであればだいもんじで確1、かえんほうしゃで中乱1。

型サンプル1
特性:きんちょうかん
性格:おくびょう
努力値:CS252 B4
持ち物:いのちのたま
技構成:ハイパーボイス/だいもんじ/おにび/あくのはどう

ハイパーボイスを撃つ機会は少ないため、ちょうはつやあくび等の変化技に変更してもよい。
耐久はB4振りのみだが、きあいのタスキを持たせるほどには脆くない印象。
HがVのとき実数値は161なので、いのちのたまを持つ際に個体値調整して159にすると定数ダメージを減らすことができるが、
HP-2なので3回以上行動しないとプラスにならないためわざわざ個体値を下げる必要性は少ない。

じしんかじょう型 [編集]

特性:じしんかじょう
性格:ようき/むじゃき
努力値:C調整、残りAS
持ち物:いのちのたま/ラムのみ/ノーマルジュエル/しろいハーブ/きあいのタスキ
確定技:テラバースト/オーバーヒート
優先技:フレアドライブorすてみタックル
攻撃技:かみくだく/ワイルドボルト/サイコファング/ニトロチャージorくさわけ/アクロバット/ギガインパクト
変化技:みがわり/ちょうはつ/あくび/おにび/ふるいたてる

じしんかじょうを発動させて戦法を変化させつつ戦う。
テラバーストとオーバーヒートの相性が良く、特性未発動でも任意のタイミングで物理アタッカーに切り替えられる。
いかく対策やオーバーヒート連発用として、しろいハーブも候補。

型サンプル
性格:むじゃき
持ち物:きあいのタスキ
技構成:テラバースト/オーバーヒート/ギガインパクトorすてみタックル/ニトロチャージorくさわけ
努力値:A244-C132-S132

素早さは最速90族抜き。オーバーヒートでH244振りサーフゴー確1。残りは攻撃全振り。
テラバーストを炎にすることで、オーバーヒート発動後の炎技も確保できる。
3枠目は散り際の高打点。
じしんかじょう発動後で素早さが高い相手が来ても対抗できるように、4枠目で素早さを上げておくと安定した。

【ダブル】基本型 [編集]

特性:きんちょうかん(推奨)/とうそうしん/じしんかじょう
性格:おくびょう
努力値:S252 耐久調整残りC
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/回復実/こだわりメガネ
優先技:かえんほうしゃorだいもんじorオーバーヒートorねっぷう/まもる
攻撃技:ハイパーボイス/バークアウト/がむしゃら/ソーラービーム/あくのはどう
変化技:ちょうはつ/あくび/おにび/てだすけ/ほえる/なかまづくり

優秀な全体攻撃技のねっぷう・ハイパーボイスをタイプ一致で使え、てだすけやちょうはつといった変化技も一通り揃っている。
身代わり貫通で相手全体C↓のバークアウトも中々有用。
とはいえ並耐久で火力もそこまで高くないため、しっかりと役割を決めて運用したい。

特性は相手2体に影響を及ぼせるきんちょうかん推奨。
とうそうしんは性別固定で明確な仮想敵がいるなら。C振りとうそうしんメガネオーバーヒートで無振り霊獣ランドロスを確1。
じしんかじょうはなかまづくり用。味方を倒した時にも発動するので、じしん持ちに使って巻き込んでもらうと効果的。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対カエンジシ [編集]

注意すべき点
きんちょうかんにより、オボンのみなどの木の実による誤魔化しが利かない。
タイプ一致のハイパーボイスによりみがわり持ちにも強い。
耐久は並程度ながら、一貫性の高いゴーストやフェアリーに耐性がある。
あくびやちょうはつ等の厄介な変化技も覚える。
対策方法
ゲッコウガ等の素早いアタッカーで上から叩く。先制技やスカーフも有効。
カエンジシは先制技を持たないため、素早さによって有利不利が出やすい。
いわタイプなら一致技を両方半減できるので圧倒的有利。

外部リンク [編集]